イタリアのファッションブランド「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が再度「大炎上」している。
2021年3月29日、和服の帯を荒れ地の地面に置きモデルがヒールで踏みつけるヴァレンティノの動画が見つかり「日本文化の侮辱」「着物職人に謝れ」と「大炎上」した。30日の夜、ヴァレンティノジャパンは公式Twitterで「着物の帯ではありません」と釈明、それが「炎上」を加速する「燃料投下」になってしまった。公式Twitterのリプ欄には「どう見ても帯だ」「絶対に許さない」といった大量の批判が出ている。
「民族衣装を足げにするのは最大の侮辱」
問題の広告動画はヴァレンティノの「2021年春夏コレクション」キャンペーンとして制作されたもの。モデルは「Kōki」さん(18)で、和室に土足で入ったり、敷居を踏んだりした。外のシーンでは、荒れ地の地面に帯を長く置き、その上をヒールで歩き、ポーズを取る。また、帯を岩に敷いてそこに腰掛けた。29日夜から騒ぎが大きくなり「民族衣装を足げにするのは最大の侮辱」「職人が見たら卒倒する」「意図的な日本ヘイト」などといった批判が高まり「大炎上」した。ヴァレンティノはこの騒ぎで30日に何の告知も無く動画を削除。一方で、動画の制作を担当したと思われるスタッフのInstagramなどには、動画や写真は残っていた。
「日本文化に敬意を込めて作成されたものです」?
ヴァレンティノは30日午後10時20分、公式Twitterに「謝罪文」とも取れるこんな文章を掲載した。
日本人のモデルを使い日本で撮影したビジュアルに多くの意見が寄せられている。そこには着物の帯を思わせる布の上に座る、歩く、靴を履いて家の中にいるシーンがある、とし、
「これらのビジュアルは日本文化に対し敬意を込めて作成されたもので、日本の文化を冒涜するような意図は全くなく、このシーンで使われた布も、着物の帯ではありませんが、多くの方に不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」
この文章が「炎上」の「燃料投下」となり再び「大炎上」が起こっている。
日本人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!
公式Twitterのリプ欄には、
「ヴィジュアル確認しましたがあれは間違いなく着物の帯です これはヴァレンティノというファッションブランドによる多文化主義批判であり決して許されるものでは有りません」
「絶対に許しません。その国の文化を象徴するような、(あなた方が仰るには帯では無いのでしょうが)立派な日本の織物を土足で踏み付けることが敬意の表し方と思っておられるのであれば 日本の敷居を跨がないで下さい。日本から撤退してください」
「帯か帯じゃないかが問題では無いんですよね。意図的としか思えない日本人差別、卑しめる行為に腹が立ってます」
「帯を踏むのは冒涜だと言うが、『あれは帯ではないから問題ない』って。この会社には日本文化を理解した人間が一人もいないらしい」
「こんな『謝罪』が通ると思いますか?日本人を馬鹿にするのもいい加減にしろ」
などが書き込まれている。
(リンク)
ヴァレンティノジャパンの公式Twitterに掲載された「謝罪文」
https://twitter.com/Valentino_Japan/status/1376886944970383363/photo/1