日本マクドナルドホールディングスの2021年1月から3月までの連結決算で、純利益が前年同期で23.3%増の58億円、全店舗(フランチャイズ店舗を含む)の売り上げは、同9.8%増の1557億円と、過去最高となった。一方で、牛丼チェーン「松屋」などを展開する松屋フーズホールディングスは2021年3月期連結決算で、売り上げが同期比11.4%減の994億円、最終損益は14期ぶりの23億円の赤字に転落した。この2社は何が違ったのか。
テイクアウトで勝敗が分かれた
実はマクドナルドも店内飲食の売り上げは客席を減らしたり、時短などによって減少している。好調だったのはドライブスルーだ。販売員との距離感と、車から出なくていいという形が三密を避けるコロナ禍にマッチ。注文待ちで長い行列ができても車内のおため安心感があった。また、宅配サービスも好調で、サービス対応店舗は前年同時期の781店から倍以上の1629店に拡大。スマートフォンで注文と決済ができる「モバイルオーダー」はほぼ全店で導入が行われた。
松屋はというと、時短営業と酒類販売の自粛がモロに影響した。マクドナルドはコロナ前からテイクアウトが定着していたが、松屋の場合は直接店で食べることの方が多くテイクアウトは振るわなかった。ターミナルでは仕事帰りの夜に混む傾向があり、その稼ぎ時に店内食を終了、テイクアウトはできたものの、食べる場所が見つからない、ということもあった。
(リンク)
日本マクドナルドホールディングス公式HP
https://www.mcd-holdings.co.jp/ir/
松屋フーズホールディングス公式HP