またフジテレビ！？札幌に出現したクマは、撮影クルーに煽られ暴走し自衛隊員を襲った

クマは2021年6月18日午前6時頃に札幌市東区の住宅街に出没し、各テレビ局クルーはそれを追い撮影し報道した。そんな中である映像に疑問の声が挙がった。撮影隊がクマを車で煽り追い回し暴走させたのではないか、というのだ。クマが逃げ込んだのが駐屯地なのが不幸中の幸いで、そのまま歩道を暴走させていたら大惨事になった可能性があった、と胸をなで下ろしている人もいる。

「非常に危険です！非常に危険です！」

住宅街に出没したクマは陸上自衛隊丘珠駐屯地に入り自衛隊員を襲った。一人はろっ骨を折る重傷だった。そして午前11時10分過ぎ、クマは丘珠空港付近で猟友会員の発砲により駆除された。クマの体長は1メートル60センチ、体重は158キロの５、６歳のオスということから、その危険さがわかる。各テレビ局は逃走から駆除までの一部始終を放送したが、ある映像に疑問の声が挙がった。それはフジテレビ系列のFNN(フジニュースネットワーク)のものだ。

6月18日配信の「FNNプライムオンライン」にはそれが詳しく書かれている。撮影クルーはFNN記者と北海道文化放送記者。

「クマがゆっくりと走っています。今走りだしました。道路の方向に走っています」

「今道路を横断しようとしています。非常に危険です！非常に危険です！」

などと書かれている。これがその問題の映像の声。映像はクマからの至近距離で撮影されている。場所は住宅地の狭い道路。クマは車をはっきりと意識していて、車が近寄るとクマは逃げ出した。それを車で追いかける撮影クルー。クマは大きな道路に飛び出し、向こう側の歩道に渡った。そして車を睨みつけるような、恐れるような仕草をしたあと、左方向に歩き出す。それを撮影クルーは車で追う。そしてクマは駐屯地に向かって走る。FNNは、

「今、自衛隊の敷地内です。自衛隊の門を入ろうとしています！」

と報じている。