石橋貴明さん(59)のYouTubeチャンネル、「貴ちゃんねるず」が2021年8月12日配信分を削除し、埼玉県新座市の寿司店「玉寿司」に謝罪した。

メディアは石橋さんサイドの謝罪を取り上げ、番組制作の不手際を問題視しているが、ネットの反応は違っている。そもそもは「玉寿司」スタッフが撮影時の石橋さんに関する悪口をブログに書き、「炎上」したのがきっかけだったからだ。

高評価貰えず「YouTuberの舌がバカなのか」

「貴ちゃんねるず」では、経営が風前の灯火となっている飲食店を石橋さんがドッキリで訪れ、店や料理を評価し、お店を盛り上げようという企画「【抜き打ちアラートラン】あの店に突然、石橋貴明がやって来た!」を不定期に公開している。ドッキリと言っても応募をするのは店側。8月12日配信分は、石橋さんの帝京高校野球部後輩が大将という新座市の「玉寿司」だった。撮影は東京オリンピックの開会式があった7月23日。「玉寿司」スタッフは番組名とYouTuberの名前は明かさなかったものの、撮影があったことをブログで報告していて、そこにはこんなことが書かれていた。

「営業時間外に予約も何も無く、撮影しに来ちゃった時に、バラエティだからかウチの人気の漬けを『水っぽい』だの『アルコールくさい』だの言って帰って行ったので、本当にそうなのか?ウチのお客様の舌に問題があるのか、YouTuberの舌がバカなのか」

「引っ搔き回して帰って、それ言うこと聞かなきゃいけないワケ?とか、私たち的には営業時間外に予約のみの店に来るのはどうか?と、まぁ、いろいろフェアじゃないと思って、非常に遺憾なのですが」

つまり、ドッキリで来られてしかたなく一生懸命対応したのに、石橋さんが出した評価が低かったため頭に来ている、という内容だ。

仲買いが「は?これが?なんだあのヤロー」

「玉寿司」スタッフは動画配信後ブログで、7月23日は沢山の予約とテイクアウトの大量注文があった日であり、この日だけは撮影を避けて欲しいとお願いしたが、約束を守らなかった。続けて石橋さんに出したお寿司を一つ一つ紹介。ウニの高級品「赤利尻」の握りを石橋さんから「普通」と評価されたことについて触れ、

「売ってくれた仲買いさんは『は?これが?なんだあのヤロー』とキレていて」

と書いた。また、石橋さんに前日のお客の残りの鯵を出したところ「美味しい」と絶賛した、とも書いた。こうした内容から石橋さんのファンは激怒。先の「YouTuberの舌がバカなのか」という過去のブログと合わせ、「玉寿司」のSNSを「炎上」させる事態になった。

「配慮が足りない撮影の進め方だった」と謝罪

「貴ちゃんねるず」公式Twitterは8月13日、「玉寿司」に対する嫌がらせはやめて欲しいとtweet、

「企画の都合を優先し、配慮が足りない撮影の進め方だったとスタッフ一同反省しております」

と謝罪した。

そして、

「新座玉寿司さんの撮影へのご協力に感謝しており、苦境に打ち勝ち、これから益々商売繁盛されることを心から祈っております。新座玉寿司さんへの応援の程、どうぞ宜しくお願い致します」

と綴った。

「純粋な被害者はお客さんでしょうね」

これを受け「玉寿司」はブログで、

「撮影に入り結果的に全てのご予約が流れ、長年お付き合い頂いていたお客様と縁も途絶えてしまいました」

と、なぜ石橋さんに対する悪口を書いたのかの理由を説明、

「言葉にトゲがありご気分を害された方が沢山いらっしゃる事も充分に理解をしております。並びにご指摘いただきましたバカ舌ですが、お店にいらしている間にそういったお言葉が出ていたのでそのまま使ってしまった結果で反省しております」

と「炎上」騒動を謝罪した。

メディアは、「石橋貴明チャンネルが寿司店への『不義理撮影』を謝罪 店側『縁途絶えた』」(東京スポーツ)といった、石橋さんサイドを悪く報じるものが多い。一方で、確かにアポなしで店に来た石橋さんたちが原因ではあるが、その元を作ったのは取材依頼をした店側。予約客を切って撮影を許可したのも店であり、石橋さんから高評価を得られずそれを恨んでブログに悪口を書き「炎上」騒動になったものも店の責任。

「貴ちゃんねるず側も当然良くないがただ、このお店が純粋な被害者かというとそれも違うかなと思う。純粋な被害者はお客さんでしょうね」

といった書き込みも掲示板に出ている。

 

(リンク)

石橋貴明の「貴ちゃんねるず」

https://www.youtube.com/channel/UCbXUEjBdbrn4BEbLSKJuSpw