日本ボクシング連盟は、内田貞信会長名義の抗議文をTBSの佐々木卓役社長に送ったと2021年8月11日に発表した。

8月8日放送のTBS系「サンデーモーニング」内で、野球評論家の張本勲さんが「女性及びボクシング競技を蔑視した」というもの。

「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね」

「サンデーモーニング」で張本さんは、東京五輪のボクシング女子フェザー級で入江聖奈選手が金メダルを獲得したことについて、

「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね」

「見ててどうするのかな。嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」

と語った。8月10日付の抗議文は、

「張本勲氏より、【女性及びボクシング競技を蔑視した】と思わせる発言がありましたので、遺憾の意を示し、当文書を送付致します」

と始まり、ボクシングは殴り合いではない。オリンピック競技としても歴史が長く、技術・戦略・戦術を駆使する競技である。女子はロンドンオリンピックの2012年から競技に採用され、男子競技以上に安全面に配慮しながら実施されている。男性だから、女性だから、ではなく、ボクシング競技を通じて「人間力」を養った結果、入江聖奈選手と並木月海選手というメダリストが生まれた。そして、

「女性だからそんな競技に取り組むべきではないという、多様性を否定するような番組内でのご発言を、視聴者の皆様に対して、訂正をしていただきたく、文書を発させて頂きました」

と結んだ。

これに対しネットでは、

「この際、番組終了でいいだろうw」

「老害の老害による老害のための番組w」

「張本はこうゆう奴だし抗議されても番組は平常運転だろ」

「昭和のじじいだからな 名古屋市長の河村もそうだけどいまさら価値観をアップデートでけんのだろ」

などといった感想が掲示に書き込まれている。

 

(リンク)

日本ボクシング連盟のTBSに対する抗議文

https://jabf-revival.com/wp-content/uploads/2021/08/post_5021.pdf