明治天皇の玄孫で作家の竹田恒泰さん(45)が、メディアから「論破王」と呼ばれ持ち上げられているひろゆきこと西村博之さん(44)を「教養の無い人」と切りてた。自分と考えの違う人をバカ呼ばわりし、物事を深く考えずにコスパ(コストパフォーマンス)で考え独断する。「本当に賢い人はそういう物言いはしないんですよね」。

「天皇制続けたい人ってバカ以外います?」

竹田さんが2021年9月23日放送の「虎ノ門ニュース」に出演した際に、番組は東京スポーツ(9月18日配信)の記事を扱った。記事の内容は、女系天皇論についてひろゆきさんが、

「女系天皇ダメで天皇制続けたい人ってバカ以外います?」

「(女系天皇は)時間の問題。男の子が生まれる確率考えないバカがいる」

という主旨の発言をし、それを竹田さんがコキ下した、というもの。その記事が紹介されると竹田さんは、いちいちツッコミを入れる必要は無いのだが、自民党総裁選で天皇陛下の後継者問題が取り沙汰される中で黙ってはいられなかった。実は過去に、ひろゆきさんとTwitterで議論したことがあった。それは古典や漢文には意味がない、と主張したためだ。

「ひろゆきさんは功利主義者。こうした人の手にかかると伝統、文化がほぼ無価値になって行く。危険な流れだと思ったんで」

ところがひろゆきさんは、途中で話題を変えて逃げて行ったという。

「皇室はコスパがいいから」という発言

ひろゆきさんが「功利主義者」といえる判断の一つに、皇室の存続を支持しているけれども、その理由が「皇室はコスパがいいから」という発言だとした。皇室を大切にする理由の一つがコスパでも構わないが、それは本質論ではなく、また、人それぞれ色んな思いが絡み合ってこそ重みが増す。

「俺と考えが違う奴はバカだと言っちゃう。本当に賢い人はそういう物言いはしないんですよね。損得で見てハッキリこうだ!とか切っちゃうことで(ファンの若い人たちは)『おぉ、説得力がある』とダマされている」

伝統や文化は損得で測れないものであり、ひろゆきさんは「同じ日本人として恥ずかしい」、とも。先の女系天皇論についてひろゆきさんは、側室が無い以上男系維持は無理、と述べているが、側室があったのは多産多死の時代であり、現在とは異なる。男系維持は世界の流れでもあり、フランスの王家は1000年も男系を維持し続けてきた。

「そういう事を知らないんですよね。それで男系を維持する奴はバカって言っちゃうわけですよ。ひろゆきさんは知識はある、決して頭は悪くない。ただ教養がないんですよ」

と竹田さんは語った。

 

(リンク)

「虎ノ門ニュース」(2021年9月23日放送)

https://www.youtube.com/watch?v=I_4h_t8NteM