「AV被害防止・救済法案」は立憲の塩村文夏参議院議員(43)らが中心となり超党派で進められたが、それに対抗する勢力の反発は2022年5月に入り激しくなった。「AVそのものを無くすべき」という主張だが、作家の室井佑月さん(52)は、立憲議員らの塩村さんへの「攻撃」は単なるイチャモンと切り捨てていた。
「魔女だと焚き付けて火炙りにしようとする」
「AV新法に反対します」。作家の北原みのりさん(54)や立憲の井戸正枝元衆議院議員(56)らは、このハッシュタグを拡散Twitter上に拡散、塩村議員批判を行い、新法成立反対集会への参加を呼び掛けた。塩村議員は5月14日、 Twitterで、
「今さら『AV禁止法』じゃないから反対と言い出す議員がいます」
と訴えた。
「煽動は本当に恐ろしい。この人は魔女だと焚き付けて火炙りにしようとする」
と、自らが魔女刈りの標的にされているとした。
そして25日、今回可決された「被害救済法」と「本番AV禁止法」とは何の関係のないもの。
「様々な意見があってもいいとは思いますが、いまその仕事に就いている方の差別につながるような一方的な禁止論や、憲法や立法事実との兼ね合いを考えれば、簡単に結論や方針が出る話ではありません」
数年前から別の理由で険悪な状態が続いている
神奈川新聞「カナコロ」が25日に配信した「性行為伴うAV禁止する法制定を別途検討 立憲民主党が方針『テレビの殺人シーンで実際に殺さ』ない」との記事は、塩村議員が「本番AV禁止法」を推し進めようとしているとの誤解も生んでいる。結局は立憲を2分する内部抗争、内ゲバ、足の引っ張り合いのようなもので、国会議員個人がAVをどう捉えるかもあるのだが、「数年前から別の理由で、両者は仲が悪く険悪な状態が続いている」と説明しているメディアもある。
室井氏「だって言い掛かり自体がおかしい」
米山隆一衆議院議員(54)と室井さん夫婦は塩村議員を応援しているようだ。室井さんは「AV新法」について5月14日、Twitterで、
「やっぱこれ書くことにしよう。塩村さんに対する言い掛かりももうイジメみたいになってるし。はっきり言うわ、それって彼女が綺麗だからじゃないの?だって言い掛かり自体がおかしい」
と擁護。25日には、
「しかし、私は今回の新法を定めなきゃならない理由を考えると、彼女たちの反対意見はただのイチャモンであると感じるところは変わらないので、これからもそういったことについては批判していこうと思います」
とした。米山議員は28日、
「AV法案は他の映像制作物と区別する為に『性行為映像制作物』を定義した上で、これに対する『出演契約』を個別の契約の合法性と無関係に取り消せるとするものですが、それは立法技術上ほぼ不可避で、これを『性交契約合法化』と言って非難するのは余りに非論理的で不合理な難癖と言われて仕方ありません」
とTwitterで述べている。
(後編終わり)
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(リンク)
神奈川新聞(カナコロ)「性行為伴うAV禁止する法制定を別途検討 立憲民主党が方針 『テレビの殺人シーンで実際に殺さ』ない」
https://nordot.app/902046601453060096?c=62479058578587648
室井佑月さんTwitter
https://twitter.com/YuzukiMuroi/status/1525387745941630976
米山隆一衆議院議員Twitter
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