フリマアプリの「メルカリ」にとんでもないものが出品されていると話題になっている。文豪、司馬遼太郎(1923年8月7日~1996年2月12日、72歳没)の直筆原稿との説明だ。価格は税込み、送料込みで432万円。本物かどうかは断定できないが、「メルカリに出品するものではない!」といった批判が出る事になった。

随筆「叡山」7枚揃いの完全原稿

商品説明を読むと、随筆「叡山」7枚揃いの直筆完全原稿。原稿用紙は司馬遼太郎専用箋で左下に「司馬」が記名され、初出誌「アサヒグラフ」の印も押されている。比叡山延暦寺を特集した同誌1979年11月2日号に掲載された。ようやく手に入れた原稿なのだが、急な経済的事情があって断腸の思いで手放す。購入時の費用から算出しこの値段になった、としている。

せめてヤフオクなら?

まずネットでは、これが本物か偽物かを判断するにはどうすればいいのか?となった。本物なら文化財級だからテレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」で鑑定してもらうべき、しかるべきオークションに出品したほうがいい、大阪府東大阪市にある「司馬遼太郎記念館」に売るか寄付すべき、という提案も出た。多くの人が「メルカリ」への出品に疑問を持つこととなり、「せめてヤフオクなら分かる」との意見もあった。Twitterや掲示板には、

「ほげっ…本物じゃないですよね…よね?(本物ならこんな所に流すな)」

「すごいな、どんな美術品でも『メルカリ』って付けると一気に胡散臭くなる」

「まぁ、しかるべきところが買い取るより メルカリが一番儲かるから、これが資本主義だなあって感じ」

「ネットの出品だとなんか有り難みがないんだよな。著名なオークション会場で競り落とされて欲しいみたいな願望がある」

などといったものが投稿されている。

 

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(リンク)

メルカリ「司馬遼太郎 直筆生原稿『叡山』完全揃」

https://jp.mercari.com/item/m38200334645

司馬遼太郎記念館公式HP

https://www.shibazaidan.or.jp/