兵庫県尼崎市の全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリの紛失騒動。フリーマーケットアプリ「メルカリ」で「尼崎の USBメモリ」が複数出品されていると話題になっている。値段は高いもので45万2600円(税込み、送料込み)。 

説明文を読めば明らかに紛失した USBメモリのパロディーのようなもの。ネット上ではこの「愉快犯」を逮捕、重刑に処せといった騒ぎになっているが、そうすることは可能なのか? 

酒を飲み路上で寝てカバンが無くなった 

 今回の USBメモリの紛失は、尼崎市がコロナ禍で困窮する市民への臨時特別給付金作業を業者に委託したことが始まり。データを移管するため全市民の氏名、住所のほか、住民税の情報、生活保護受給世帯や児童手当受給世帯の口座情報が入った USBメモリを、大阪市の委託先社員が持ち出した。移管を完了した社員は、午後7時頃から飲食店で3時間ほど酒を飲み、路上で寝込んでしまった。目が覚めるとUSBメモリを入れた鞄ごと無くなっていて、 USBメモリには本来消去すべきデーターが全て残っていた。尼崎市は2022年6月23日に謝罪会見を開いた。メルカリに USBメモリが出品されたのはその日の午後3時頃だ。 

尼崎さんって名前で自分のかもしれん

 出品名は「尼崎のUSBメモリ」。「先日から尼崎で使用しているUSBメモリです」で始まる説明文には、「パスワードを忘れてしまった」「中のデーターはそのまま」「新しく使う場合は初期化を」などと書かれている。値段は45万2600円(税込み、送料込み)。この数字は尼崎市の2015年の人口「45万2600人」から来たものと思われる。そしてこの出品は1時間半後に削除された。尼崎市にはこの出品に関する問い合わせが来ていて、「関連性を調べる」としている。ネット上では「愉快犯」による偽物だという分析がもっぱら。関心は、この出品者が逮捕されるのか、されないのかに移っている。ポイントとなるのは、明らかに今回の騒動を意識した出品であること。ただし、どこで手に入れたのかは書いておらず、データも、パスワードも自分が入力したものと読めることだ。ネット上では、 

「その人が尼崎さんって名前で自分のかもしれん 拾ったとも書いてないし何の罪になんねん」 

「紛失メモリとは言ってないし セーフじゃないのこれ」 

「詐欺にもならないのでは 中身が住人台帳などの説明があれば別だけど ただ出品名が尼崎のUSBってだけなんだから」 

というもののほか、 

「こういうのは見せしめに何かの理由で捕まる」 

「ワザと誤解を誘導してる時点で普通にアウトだろ」 

「偽計業務妨害で捕まるね 警察をなめるなよ」 

などが掲示板に書き込まれている。 

 

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(リンク) 

尼崎市役所HP「個人情報を含むUSBメモリーの紛失について」 

https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/

seikatusien/1027475/1030947.html