日本の本格的大衆ウインナーソーセージといえば、日本ハムの「シャウエッセン」、伊藤ハムの「アルトバイエルン」などが思い浮かぶ。ネットで今、これらは焼いたり、ボイルしたりせず、パッケージから出し直ぐに食べられることが分かった、と話題になっている。

確かに2商品のパッケージ裏の説明書きを見ると、「そのままでも召し上がれます」と書いている。そのまま食べても美味しいのだろうか?ネット上の評価を見てみた。

ソーセージは既に加熱している

そもそもなぜ、パッケージから出して直ぐ「生」で食べられるのか。日本ハムのHPの説明には、

「一般的には、ハムやソーセージ、ベーコンは既に加熱しておりますので、そのままでも召し上がれます」

と書いている。同HPの「シャウエッセンができるまで」を見ると、原料となる豚肉から小骨や筋などいらない部分を取り除いた後、粗びきにし、羊の腸に詰める。そして、広葉樹のチップでスモークする。ここでも加熱されるが、さらに蒸気で加熱する。それを一本一本切り離し包装する。「厳しい検査に合格したシャウエッセンだけ」、が箱詰めされ出荷される。つまり簡単に言えば「調理済み」の商品、というわけだ。それでは家庭で再度加熱しなくても美味しいのか?

「焦げ目付くまで焼くのが好き」

ネットの掲示板を見るとこんなことが書き込まれている。パッケージから出してそのまま食することが可能なのは常識、という意見も多いのだが、

「炒めたの食いたい」

「レンジでチンして破裂してるの食うのが最高に美味いよ」

「シャウエッセンのパリッと感は火を通さないとなぁ」

「焦げ目付くまで焼くのが好き」

といった意見が出て、いわゆる「生」では抵抗感がある、という人が多い。実は日本ハムのHPに「シャウエッセンを一番おいしく食べる方法」の紹介がある。お鍋いっぱいにお湯を沸かし、沸騰したら弱火にし、シャウエッセンを入れて3分間ゆでる。これが「黄金の3分間ボイル」というのだそうだ。なぜこれが一番美味しいのか。

「うまみの成分や脂肪分がとけあって皮がつっぱってきます」

ということだそうだ。つまり、「生」より食べる前に再加熱した方が美味しくなる、ということになる。

 

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(リンク)

日本ハム「ハムやソーセージ、ベーコンなどは、加熱しなくても食べられますか」

https://faq-nipponham.dga.jp/faq_detail.html?id=50

日本ハム「シャウエッセンを一番おいしく食べる方法」

https://www.nipponham.co.jp/seq/products/3min.html

伊藤ハム「The GRANDアルトバイエルン」煮るなり、焼くなり、二宮和なり推奨!

https://www.itoham.co.jp/Portals/0/product/brand/grandalt/