テニス専門サイト「Clay(クレイ)」に掲載された女子プロテニスプレイヤー・加藤未唯選手(28、ザイマックス)のインタビューが波紋を広げている。
加藤選手は6月4日に行われた全仏オープン女子ダブルス3回戦第2セット途中、ボールをボールガールの頭に当ててしまい失格。賞金とポイントが剥奪された。これに世界中のテニスファンから批判が起きたわけだが、インタビューでは運営サイドの話として「我々は悪くない」「ボールガールのせい」、と取れる内容だった。ネットではボールガール、そしてボールボーイ不要論までが噴出した。
少女は15分以上泣き続けた
どう見ても偶然、ゆるい山なりのボールだった。加藤選手は相手チームのサーブに備え、自コートに落ちていたボールを軽くバックハンドで打ち返した。相手コートを飛び越えたボールの先にはボールガールがいた。ボールガールは直前に気付き体を背ける。ボールは頭に直撃した。ボールガールは15分以上泣き続けた。加藤選手はボールガールに近付き謝り、慰めた。対戦していたマリエ・ブズコバ選手(24、チェコ)、サラ・ソリベストルモ選手(26、スペイン)組はチェアアンパイアに「加藤はわざとだ!」と猛抗議。アンパイアは「わざとではないし、怪我もさせていない」と一度は突っ撥ねた。加藤選手に警告を出す。しかしペアは食い下がった。執拗な抗議で加藤選手の失格と勝利を勝ち取る。加藤選手はパートナーのアルディラ・スティアディ選手(28、インドネシア)の肩に泣き崩れた。
運営サイドから受けた説明
この時、観客とテニスファンの多くは加藤選手の見方だった。審判団と執拗に抗議をしたマリエ・サラコンビを批判した。一方、15分以上泣き続けたボールガールにも怒りの目が向けられた。「何をしに会場に来ている?」「状況把握ができていない」。テニス専門サイト「クレイ」はこの件について加藤選手にインタビューをし、記事を6月22日に配信した。加藤選手は運営サイドからこんな説明を受けたと語った。
「審判と監督が私に話しかけてきました。『子供が少年だったら、大丈夫だっただろう』と」
「少女が 15 分以上泣き続けたので失格にしなければならなかった、5 分くらいで泣き止んでいればこうはならなかった」
「ボールが少女の足や腕に当たったのなら全て大丈夫だったでしょう。でも、頭に当たったので違ったのです」
直ぐに交代をし治療をすれば、、、
しかしこの記事、運営サイドや審判側が「悪いのは我々ではなくボールガール」と押し付けているように読める。というのも、発端は加藤選手がボールをぶつけ、ボールガールが泣き続けたこと。しかし、直ぐにボールガールを交代し治療しなかったのはなぜなのか。さらに15分以上も泣かせ続けた。それをカメラが追い、試合よりボールガールがメインになっている。だからマリエ・サラコンビが執拗に抗議を行う時間を得た。そしてこのペアの抗議には問題がなかったのか。最も腑に落ちないのは1度下した判定を覆した審判。今回の記事でボールガールへの批判が加速することとなった。
ボールキッズ制度を一切なくすべき
掲示板には、
「多くの人が『あのボールガールでさえなかったら』と思っている」
「こうなると、ボールガールに取材しないといけないね。何故、ボールを見ていなかったのか? 何故、15分も泣いてしまったのか?」
「誤ったスマッシュも当たる可能性が有る。返球が当たったくらいで危険というのなら、ボールキッズ制度そのものを一切なくすべき」
「ボールパーソンは男子に限定 もしくは大人にすればこんな馬鹿げた議論は無いっていう結論だろう」
などといったことが書き込まれた。加藤選手は6月9日、Instagramに先のボールガールとのツーショット写真をアップ。
「あなたが元気で、ボールガールとしてボランティアを続けていることを聞いてうれしいです」
とし、プレゼントを贈ったことを報告している。
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(リンク)
テニス専門サイトClay(クレイ)「加藤未唯選手インタビュー」
https://www.claytenis.com/en/interview/
miyu-kato-disqualified-interview/
加藤未唯選手Instagram「ボランティアを続けていることを聞いてうれしいです」