元財務省官僚、弁護士、信州大学特任教授の山口真由さん(40)の所属事務所が6月27日、第一子の出産を発表した。29日にメディアが一斉に報じた。

山口さんは36歳の時に「卵子凍結」を公表。シングルマザーであることから、ネット上で「男はいらない意識高い系」「釣り合う男がいない」「フェミニズム」「優秀なDNAを残したかったんだろう」といったことが囁かれているが、実態は全然違っている。

医師から「卵巣年齢50才です」

「卵子凍結」は若い状態の卵子を凍結保存し将来の妊娠・出産に備えること。山口さんの今回の妊娠出産は学歴、キャリアの高い女性こそのもの。フェミニズム的、と思っている人が多いが、

「卵子凍結以外に選択肢がないというのが実状だった」

という。36歳の時、たまたま未婚女性の友人と「卵子凍結」の話題になった。自分は結婚できるかどうか分からない。相手もいない。40代で出産する人がいることを心の拠り所にしていたが、ふと自分の卵子を調べてみたくなった。そして医師から、「卵巣年齢50才です」と告げられた。愕然とした。

結婚できないのは自分の責任

29歳の頃「絶対に結婚しなきゃ」と思い夜な夜な合コンに出かけた。しかし、男性から選ばれなかった。「結婚できないのは高学歴の女性と低学歴の男性」とのデータを自分に当て嵌めた。20代30代はがむしゃらに働いてキャリアを形成する。そのせいで相手が見つからないと嘆いたりもした。やがてその考えは改めた。結婚できないのは自分の責任。「不幸だ」という自己陶酔も辞めた。だから卵子を調べてもらった。そして卵巣年齢が50才と言われる。

「自分は女として欠落している」

帰り道で泣き出すほどのショックだった。なぜこれほどのショックを受けたのか。

「子どもを生むことが女の価値である」

そんな価値観が自分にあった。生殖可能な残された期間、短い可能性がある。一刻も早く「卵子を凍結しよう」と決断した。

「私はこうする」ときちんと言う

結婚せずに一人で子供を産み育て、第一線で働く。フェミニストのようにも見える。しかし山口さん、それとは全然異なる自分の意思だという。「ふつう」に結婚生活を送る女性とフェミニスト。戦いの様相だ。しかし分断を煽るのは望ましくない。むしろお互いの共通点を探す。そして、「私はこうする」ときちんと言う。人に押しつけるのではなく、「あなたの選択をリスペクトします」。そして山口さんは「卵子凍結」で妊娠出産をした。

*この記事はPRESIDENT Online(プレジデントオンライン)が2021年3月4日に配信した「山口真由『”結婚したいけど、できないんです”と答えていたのは間違いだった』」と、ベネッセ「たまひよ30th」が2023年4月19日に配信した「【妊活とキャリア】山口真由さん『卵子凍結』という選択をして見えたもの」から抜粋して書かれています。

 

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(リンク)

PRESIDENT Online「山口真由『”結婚したいけど、できないんです”と答えていたのは間違いだった』」

https://president.jp/articles/-/43805

たまひよ30th「【妊活とキャリア】山口真由さん『卵子凍結』という選択をして見えたもの」

https://st.benesse.ne.jp/ninkatsu/content/?id=155655

テイクシンク「山口真由に関するご報告」

https://www.takethink.jp/news/2124/

山口真由さんTwitter「この間、卵子凍結をした」

https://twitter.com/mayuyamaguchi76/

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