シンガー・ソングライターの山下達郎さん(70)が7月9日、TOKYO FM「山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック」で、「SMAP」「嵐」「King & Prince(キンプリ)」の再集合を提案した。奥さんの竹内まりやさん(68)も願っているのだという。
今回の放送は、音楽プロデューサーの松尾潔さん(55)がジャニーズ事務所に言及し芸能事務所スマイルカンパニーとの契約が打ち切られた。それは山下さんらにジャニーズへの「忖度」が働いたのでは、との疑問に答えるものだった。「忖度と解釈されてもしかたがない」の後に出たのがこれだった。
「彼とは長い間会っておりません」
まず、今回の騒動の発端となった松尾さんについて、
「そもそも彼とは長い間会っておりません、年にメールが数通という関係です」
とした。また、「解雇」報道は間違いで、雇用関係はない。松尾さんから顧問料を貰う業務提携だった。契約の打ち切りはジャニー喜多川氏の性加害問題を「憶測に基づく一方的な批判」が一因だったのは認めるが、理由は他に色々あった。事務所の社長に判断を委ね、「契約終了するよう促したこともありません」とした。そして、世の中の関心事はジャニーズに忖度したからでは、との疑いだとし、ジャニーズとの関りを語っていく。
才能溢れるジャニーズタレント
中学生の時に初代ジャニーズの楽曲と出会い感動をした。70年代の末に偶然自分の曲を聞いたジャニー氏から褒めてもらい、数年後、ビジネスパートナーが近藤真彦さんのディレクターになった。これをきっかけに楽曲「ハイティーン・ブギ」を提供。ここからジャニーズとの関係が始まる。タレントと接し時代を超え長く歌い継がれる作品が作れた。それは、ジャニー氏が育てた才能あふれるタレントが日本の人の心を温め、幸せにし、夢を与えてきたという背景があるから。ジャニー氏にはこうしたタレントとの出会いを与えてくれた恩義を感じている。
「私の人生にとって1番大切なことは、ご縁とご恩です」
ただしそれは性加害とは別の話し。
「被害者の方々の苦しみを思えば、第三者委員会等での事実関係の調査というのは必須であると考えます」
タレントと共に良い楽曲を作ってきた
報道が始まるまでは漠然とした噂。いち作曲家、楽曲の提供者である自分に内情が伝わることはない。ジャニーズは演劇、映画、テレビなど多岐に渡り、音楽業界の片隅にいる自分に事情を知る術はない。
「私自身がそれについて知ってることが何もない以上、コメントの出しようがありません」
ミュージシャンという立場からタレントを応援、才能を引き出し、良い楽曲を共に作ってきた。それが自分の本分。
「このような私の姿勢をですね、忖度あるいは長いものに巻かれていると、そのように解釈されるのであれば、それでも構いません。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」
とした。そして、そこまでタレントと向き合い、一緒に頑張ってきた山下さんだからこそ、この発言に繋がる。
所属事務所で「SMAP」を引き受ける?
自分はひたむきに努力するタレントに敬意を持って接してきた。その中で残念なのは「SMAP」の解散。最近では「King & Prince(キンプリ)」の分裂。
「あんなに才能を感じるユニットがどうして…と疑問に思います」
先頃、嬉しいニュースとして「男闘呼組」の再結成があった。
「同じようにいつか、近い将来、SMAPや嵐、キンプリの再集合も実現するような日が来ることを、竹内まりや共々に願っております。性加害に対する、さまざまな告発や報道というのが飛び交う今でも、そして彼らの音楽活動に対する、私のこうした気持ちに変わりはありません」
これはジャニーズへの要望なのか。それとも、妻の竹内さんの名前を出したことで、ジャニー氏の遺志を受け継ぎ、事務所スマイルカンパニーで引き受けるという事なのか。「近い将来」とある。色々と期待したい。
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(リンク)
TOKYO FM「山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック」(7月9日放送・リンクはレディコ)