アメリカが安倍晋三前首相に対し日本では「勲功章」にあたるレジオン・オブ・メリット(Legion of Merit)勲章を贈った。オブライエン大統領補佐官が2020年12月21日、ツイッターで明らかにし杉山晋輔米大使に勲章を手渡した写真を投稿した。
これに対し「文大統領は除外された」と報じたのが韓国の3大紙の一つ、朝鮮日報だ。韓国の掲示板には「これは韓国イジメだ!」という書き込みが出ているのだが、、、
安倍前首相「セキュリティダイヤモンド構想」の功績
レジオン・オブ・メリット勲章というのはアメリカ合衆国五軍の将兵に授与される勲章で、敵との戦闘における功章の一つ。ただし上位等級は外国高官にのみ授与される。安倍前首相の受賞理由は、「自由で開かれたインド太平洋のため指導力を発揮し、ビジョンを示した」こと。これは2012年に発表した英語の論文「Asia’s Democratic Security Diamond」(セキュリティダイヤモンド構想)とその実践が認められたものだ。これはインド洋と太平洋の貿易と法の支配を守るため、オーストラリア、インド、アメリカ合衆国(ハワイ)、日本の四カ国を四角形に結び「海洋民主主義国家」たろうとする外交安全保障構想だ。そのため、安倍前首相と同じ勲章がオーストラリアのモリソン首相とインドのモディ首相にも贈られた。
「日本・豪州と肩を並べるべき韓国の姿は無かった」
これに対し朝鮮日報は22日に電子版で、
「文大統領は除外…トランプ氏、日本・インド・豪州の首脳に功労勲章」
との記事を配信し、
「米国のアジア同盟国として日本・オーストラリアと肩を並べるべき韓国の姿は見えなかった」
とした。この勲章はトランプ大統領が中国けん制のための連帯「クアッド」(Quad、米日印豪戦略対話)に参加している国だけを対象にしたもので、韓国は、外交部のカン・ギョンファ長官が「他国の利益を自動的に排除するのは良いアイデアではない」とし、今年9月にこの連合体への参加に否定的だったと書いた。
文大統領はガンビアなどの親韓国から勲章もらえばいい
安倍前首相の「セキュリティダイヤモンド構想」を知る日本人にとって韓国の大統領が勲章を受章することなど想像もできないが、韓国ではこの記事が相当な話題となっていて、ポータルサイト最大手の「NAVER」だけで、記事には24日夕までに7000人以上が議論に参加し、2000以上のコメントが付いている。そのコメントは、
「これはイジメ外交ではないか?」
「これは国際的イジメだ」
「なぜアメリカに尻尾を振って受け入れなければならないのか?朝鮮日報はいつもそうだ」
「トランプに認められたというのはバカ友達ということ」
といったものもある。実は、こうした意見は少数で、文大統領が勲章をもらえなくて「惨めを晒した」ことは「いいニュースだ」、という意見が圧倒的に多いのだ。
「NAVER」では記事に「良い」を付けた人が6795人
コメント欄には、
「ガンビア共和国、タンザニアなどの国々が親韓だから、そこの大統領に勲章をもらうと良いよwww」
「チンピラ認証表くれるだろう」
「文大統領は共産主義が今でも好きな地獄から来た左派」
「すでに西側世界で韓国は中国のような部類に分類されている。反省せよ!」
「ムン・ジェインが同盟破壊主要軸なのに何の勲章を期待するの?」
「大統領を選び間違った結果で国が滅び、後の世代に申し訳ない」
と言ったことが書き込まれている。この「文大統領が勲章をもらえなかった」記事には、「良い」を付けた人が6795人、「温かいよ」が112人、「悲しい」が153人いる。
(リンク)
安倍晋三公式Twitter
https://twitter.com/AbeShinzo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
朝鮮日報: Chosun Online(日本語電子版)