東京都の小池百合子知事、神奈川県の黒岩祐治知事、埼玉県の大野元裕知事、千葉県の森田健作知事の4人が2021年1月2日に西村康稔経済財政・再生相と会談し、政府に「緊急事態宣言」発令の検討を要請した。

その報道が新聞、テレビ、ネットで大々的に報じられた当日の3日、「箱根駅伝・復路」(神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)の沿道には観衆が連なり密・密・密の状態がテレビ画面に映し出された。「これから緊急事態宣言出しても意味ないのでは?」といったことがネットで囁かれた。

 

舛添要一「緊急事態宣言を出せば、止まるのか?」

 

元東京都知事の舛添要一さん(72)は2日ツイッターで、

「小池都知事は埼玉県と共に政府に緊急事態宣言の発令を求めるというが、罰則もない宣言では効果は少ない」

「なぜ感染が止まらないのか。緊急事態宣言を発令すれば、止まるのか」

とつぶやいた。

俳優の伊原剛志さん(57)も同日ツイッターで緊急事態宣言に触れ、

「医療が逼迫してる?? 春から今まで何やってたん?疑問だらけで 言うこと聞けないのは俺だけ???」

「みんな もう充分耐えたよ!声をあげよう!!」

と訴えた。

昨年の緊急事態宣言の効果はあったのか、というのは現在も議論が終わっていない。感染者が減少したのは事実だが、果たして経済や生活を犠牲にしただけの効果は得られたのか。さらに宣言前に既に感染のピークは過ぎていた、という報告もあるため結論が出ていないのだ。そして政府や行政に対する不信感もある。

 

「全世界の外国人新規入国停止」措置もザル

 

日本人は真面目にマスクをし、手を消毒し、3密を守ってきたにもかかわらず、昨年12月以降、1日の感染者数の過去最高を繰り返している。また、不要不急の外出はするなと呼びかけるも、外国人の来日(特に中国)を認め、さらに20年12月28日から今年1月まで「全世界からの外国人の新規入国停止」を発表したのだが、実はこれがザルで、中国や韓国からのビジネスでの入国は現状のまま(レジデンストラック、ビジネストラック)という「騙された」感じの内容だった。

先の2人のツイートにもあるように、緊急事態宣言を出したところで強制力はないし、そもそも政府や行政のコロナ対策が信じられなくなっているため、従わない人がいるのではないか、という疑問だ。

2日、3日に行われた「箱根駅伝」は、「応援したいから、応援にいかない。」を掲げた大会で、観客に自粛を要請していた。ところが沿道には観衆が連なり密・密・密の状態がテレビ画面に映し出された。放送した日テレはこうした状況にあわてて画面右上に「沿道での観戦はお控え下さい」と赤いテロップで表示したり、アナウンサーは何度もこれを番組中で呼びかけた。ただし、これがテレビを見ていない沿道の人に伝わるわけはなく、ネット上では嘲笑が漏れた。

 

「外出ないでと言われても、もう無理じゃない??」

 

ネットでは、「緊急事態宣言を早く出すべき」という声が多い。それに異を唱える人もいて、

「もう何か慣れてしまったって感覚があるから、今さら外出ないでなんてもう無理じゃない??」

「緊急事態宣言も自粛要請留まりだからな~出したところでwww今発令しても従う人は少ないだろうという事には同意できるね」
「1回目の緊急事態宣言の時から自粛生活してきたのに、1年経っても効果ナシ。何言っても気にせず出歩く人は一定数いる」

「ロックダウン効果ないのはリアルタイムで欧州が実践してるしな」

といった感想が掲示板やツイッターに出ている。

小池都知事主導で政府に申し入れた今回の緊急事態宣言の発令については、

「仕事をやっている感を出すパフォーマンスにしか見えない」

「都合のいい時は自分の手柄、都合が悪ければ国の責任という戦法」

ということがネットで語られている。

 

(リンク)

神奈川県の黒岩祐治知事オフィシャルサイト

https://kuroiwa.com/

 

埼玉県の大野元裕知事オフィシャルサイト

https://oonomotohiro.jp/

 

千葉県の森田健作知事オフィシャルサイト

http://mori-ken.jp/