ブラジルの「ボタフォゴ」(サッカー1部リーグ、Botafogo)を退団する際に送別会を開き、20人ほどで会食、マスクをしていないと批判を浴びている元日本代表MF本田圭佑選手(34)が2021年1月14日、プレミアム音声サービス「NowVoice」で経緯を説明した。
現地ブラジルと日本での受け止め方は全く違っているとし、ブラジルでこうした食事会を開くのは「何の問題も無い」し、「素晴らしい会だった」とした。
チームと自分の成績が悪く退団が決まったことへの批判
今回の「騒動」は昨年年末、練習が終わった後の「ランチ」に選手とスタッフ合計20人弱を本田選手が招いたことが発端。チームを退団することになりこれまでの「感謝」を伝える送別会だった。バンドも入れたため、音が鳴るとみんな踊り出す。本田選手によれば、その様子を選手の誰かが動画撮影し、それを友人に渡し、その友人がまた別の誰かに渡しているうちにメディアが入手してしまい公開、ブラジルで批判が起こった、としている。
どうして批判が出たのかについて、昨年は「ボタフォゴ」の成績が悪かったこと、自分もあまり活躍できなかったこと、そしてその悪い時期に自分が退団すること。そうした中で、食事会で自分が陽気に踊る動画が出てしまい、ブラジル国内で「ふざけている!」と受け止められた、とした。批判については言い訳ができないし、甘んじて受けるしかないという。
今はビーチに大勢の人が溢れマスクはしていない
ここからは日本の話になり、日本では本田選手がコロナ禍の中で大勢で食事をしていて、しかもマスクをしていないことが批判の対象となったが、本田選手は、
「日本で話題になっていることは分からない」
とした。ブラジルでは大勢で食事をしたり、マスクをしていないことを気にする人は(何にでも文句を言う人以外は)いない。今はビーチに大勢の人が溢れマスクはしていないし、いつもチームはホテルで20~30人集まって食事をする。食事中にマスクはしない、のは普通だという。そのため、
「(食事会を開いたことや、動画が流出したことは)後悔は全然ない。素晴らしい会だった」
「送別会に何しては恥ずべきことは何もやっていない」
とした。
「気を悪くした人がいるとしたら本当に申し訳ない」
後悔があるとすれば、無理やりダンスを踊らされたわけだが、動画が外に出ることが分かっていればダンスの練習をしておけばよかった、という。また、今回の動画流出で会に出席した選手やスタッフが批判されることがあるならば「気の毒でごめんな」と謝りたいという。日本での「炎上」騒ぎについては、コロナ禍の中で多くの人が感染し、亡くなっている人もいるわけだから、
「それで気を悪くした人がいるんやとしたら、本当に申し訳ないと言うしかない」
と語った。
(リンク)
本田圭佑「NowVoice」(ニッポン放送)
https://podcast.1242.com/show/hondanv/