日本テレビ「最強の頭脳 日本一決定戦! 頭脳王2021」(2021年2月19日放送)にヤラセがあり、優勝者は出来レースで決まったのではないか、とネットで話題になっている。

問題の場面は準決勝の「オセロ」対決。番組では「最強コンピューター」と呼んでいたAIとの対戦だが、最初からAIが勝つよう盤面に石を並べた「インチキ」仕様。AIが定石通りに石を置けば負けるはずがない。それなのに優勝者は勝った、というのだ。

 

河野玄斗には14石損してくれる甘々設定

 

「頭脳王2021」の放送終了直後、Twitterに「拡散希望」の文字が出た。オセロクエスト8段を名乗る「yuki_cnv」さんが、番組内で使用されたものと同じ石を配列したオセロ盤の図を出しこう呟いたのだ。

「以下の図はAIの完全解析結果。もとから黒必勝の局面設定なのでヤラセしたい放題。ちなみに京大の人はAIが2石損のみの鬼設定、河野玄斗には14石損してくれる甘々設定」

さらに、

「『この人は勝たせたくないので最善手順で潰して、次の人は勝たせたいのであえて弱い手を打とう』と決めた上で、機械音声で『ドコドコ二、オキマス』みたいに言わせて、石を返す担当のスタッフに指示可能な状況でした」

つまり、オセロの勝利パターンは解析されているためそれをインプットしたAIには勝てるはずがない。しかも、対戦のスタート前に盤には石が配置されていて、それはAIが勝つよう「詰んだ」状態。しかもAIが先手で攻めるという展開。それに人間が勝ったとすれば、AIに恣意的なプログラムを入れたとしか考えられない、という読みだ。これが「頭脳王2021」でヤラセがあったとネット上に広がる始まりだった。

 

「三手目から『出た~w』って思ってました」

 

今回の「頭脳王2021」は、前人未到3度目優勝の偉業を狙う東大医学部の「東大の神脳」、河野玄斗さんが登場する、と日テレは大宣伝。それを阻むのは「東大理系の俊才」「東大知力の新鋭」「京大経済学部の首席」「京大法学部の博識王」の4人だ。準決勝に残ったのは河野さんと「京大経済学部の首席」「東大知力の新鋭」の3人。ここで「ストレンジオセロ」が始まる。ルールはオセロと同じだが、周りに石が並べられている。「詰将棋」の様相だ。AIに敗れたのは「京大経済学部の首席」。河野さんと「東大知力の新鋭」は勝利、決勝に進み河野さんが見事に3度目優勝を勝ち取る。

「yuki_cnv」さんのTwitterには、

「それぞれの初手が一緒だったのに、三手目から異なってたんで「出た~w」って思ってました」

「京大の人とやった時はほぼノーミス、東大の優勝者とやった時は大ポカしたって感じですね」

「やっぱりあれおかしいですよね。 コンピューターの詰め甘すぎたし有り得ません」

などといったリプライが寄せられている。

(リンク)

「最強の頭脳 日本一決定戦!頭脳王2021」(金曜ロードシネマクラブHP)

https://kinro.ntv.co.jp/lineup/20210219