人気声優の茅野愛衣さん(33)がYouTubeチャンネルでこう語った。「靖国神社が仕事場(スタジオ)の近くにあり、たまにこの仕事場に来ると参拝する。ここほんとに気持ちがいい場所ですよねぇ」。すると中国人と思われる人たちから抗議が殺到。動画は削除され、茅野さんのスタッフ公式Twitterと、番組を制作したアニプレックスは2021年2月17日に謝罪した。
ところがいまだに「茅野が出ている作品を全て削除しろ!」といった中国語のツイートがオフィシャルTwitterに寄せられ続けている。
靖国神社近くに仕事場がありヒット祈願した
問題になったのは2月11日公開の『茅野愛衣のむすんでひらいて』第152回」。茅野さんは声優活動10周年を記念し、3月10日にメモリアルブック&ミニアルバム「むすんでひらいて」を発売する。靖国神社にヒット祈願を兼ねて参拝したのは、たまたま仕事が靖国神社近くのスタジオ(グロービジョン九段スタジオ)であったため。仕事開始までの時間を利用してYouTubeチャンネルのラジオ番組「茅野愛衣のむすんでひらいて」も収録した。靖国神社はこのスタジオで仕事があるたびに「ちょっとぐるぐる回ったり参拝をさせていただく」。「はぁ気持ちいい。空気が澄んでいる感じがします」と語ったところ、中国語で「ファンだったのに凄く悲しい出来事です」「謝罪した方がいいですよ」などといったコメントがネットに出た。
中国のメディア大手「環球網」などいくつかのメディアが14日、茅野さんが靖国神社に参拝して批判を浴びている、と報道。中国国内で一気に知られることになった。
「認識不足でファンの皆様に迷惑を掛けた」と謝罪
中国の掲示板には、
「それが本当なら、直ぐに彼女が吹き替えたアニメを削除してください。私はこれから彼女の吹き替えを見ないでしょう」
「アニメファンができることは、彼女のアニメーションやゲームへの参加をボイコットし、彼女が中国で演じることを防ぐことです」
「受け入れられません!彼女は歴史的な問題の敏感さを理解していないようで、それについて謝罪する必要があります!」
などが書き込まれた。
「茅野愛衣 10周年オフィシャル」ツイッターとアニプレックスは17日、
「2月11日に公開いたしました「茅野愛衣のむすんでひらいて」第152回につきまして、関係者で検討を重ねた結果、該当の動画を非公開とさせていただきました。私どもの認識不足によりファンの皆様にご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたします」
と謝罪した。
しかし謝罪後もオフィシャルTwitterには中国語で書かれた批判が止まらない。
茅野作品をすべて削除し中国市場に入れないようにする
「このような彼女の謝罪は明らかに中国人を馬鹿にしているのですが、そんなに馬鹿になりたいのなら、彼女の作品を見に行くべきでしょうか?ノアイイーの作品をすべて削除する必要があります!」
「靖国神社への訪問は、我が国の利益を著しく損ない、国民の感情を傷つけ、第二要素の浄土と第二要素の内容を傷つけました。あなたを完全にブロックし、吹き替え作品をすべて削除し、吹き替え作品を中国市場に導入しないようにします」
「BiliBili(中国の動画共有サイト)を完全にサポートして、日本の(アニメ)すべてをブロックしてください。結局のところ、彼らは中国人の感情を傷つけることが最も幸せになれる方法だからです!」
などといったことがリプライされている。
(リンク)
「茅野愛衣 10周年オフィシャルTwitter」