アメリカの雑誌「TIME」(タイム)が2021年2月17日に世界をリードする「次世代の100人」を公式HPで発表。日本からは人気漫画「鬼滅の刃」の作者、吾峠呼世晴さんが選ばれた、と日本国内メディアが大々的に報じた。
これは嬉しい事だと「鬼滅」ファンがタイムの公式HPを訪れたところ、選出された100人中99人はそれぞれの顔写真が掲載されていたのだが、吾峠さんの顔は見つからない。吾峠さんの写真の部分には「鬼滅」のコミックが掲載されていた。
「顔写真の無い唯一の選出」
「次世代の100人」はタイム誌が2019年から独自に選出しているもので、若い世代を中心にさまざまな分野で活躍しこれからも期待できる人を発表している。
今年の2021年版では100人の一人に吾峠さんが選ばれた。そうした報道から「鬼滅」ファンは続々とタイム公式HPを訪れたのだ。選ばれた100人は当然のことながら顔写真が掲載されるのが通例だ。しかし、吾峠さんはいなかった。掲示板には、
「顔写真の無い唯一の選出」
「顔なしで受賞は草」
「さあ早く顔を曝け出せ!できなきゃ取り下げろ!
などと書き込まれた。吾峠さんの紹介欄の写真には「鬼滅の刃」のコミックしか写っていなかった。
「吾峠は匿名性を維持している」との記述
吾峠さんが選ばれた理由を読むと、「千と千尋の神隠し」が20年守って来た日本映画史上最高の興行収入を塗り替えた「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の原作者であること。そして今年後半に北米で「無限列車編」が公開されるため、吾峠さんの作品の到達範囲が広がるのが約束されている、と書いている。肝心の吾峠さん自身については「吾峠は匿名性を維持している」となっている。顔写真が出なかったのはそういうことなのだろう。
(リンク)
雑誌「TIME」の世界をリードする「次世代の100人」
https://time.com/collection/time100-next-2021/