プロテニスプレイヤーの大坂なおみさん(23)が自身のツイッターとプロテニス協会のビデオメッセージで「アジア人ヘイト」への抗議を表明した。アニメや、寿司、抹茶などを愛すると同じようにアジア人を愛してほしい、というのだが、「何か視点がズレている」という声が出ている。
「同じくらいアジアの人々を愛しているなら…」
ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)は2021年3月27日に共同で、テニス選手たちの「#StopAsianHate」のメッセージをまとめInstagramで公開した。日本人選手は大坂さん、錦織圭さん(31)、西岡良仁さん(25)が参加している。ここで大坂さんは、
「アジアの文化や人々を尊敬し、愛するようになってほしい」
などと訴えた。
これの流れなのだろう、28日に大坂さんは自身のツイッターでこう呟いた。
「If people loved Asian people as much as they love bubble tea, anime, mochi, sushi, matcha etc… Imagine profiting/enjoying things that come from a culture and then attacking/diminishing the ethnic group that created it.」
(もし人々がタピオカティー、アニメ、餅、寿司、抹茶などを愛するのと同じくらいアジアの人々を愛しているなら…アジアの文化を楽しみ利益を得ているのに、それを生み出した民族やグループを軽視し攻撃しようとしている。そのことを想像してみてください)
というもの。
「差別の対象になっているのは日本人以外」?
しかし、大坂さんが並べたコンテンツの多くは日本を代表するものばかりだ。
大坂さんのこのtweetに対するリプライの殆どが英語で書かれている。そこにはこんなものがあった。
「あなたがタピオカティーを除いてリストしたものがすべて日本からのものであるのは少し奇妙だと思いました。アジアの人々全体に言及すると(アジアを攻撃する人々の多くが『アジア』の広さを知っているとは思えません)、リストにはもっと多様性が必要だと思います。タピオカティーは台湾産です」
「日本人は差別をなくそうとした最初の人間でした。メディアの報道は、日本人が差別していると嘘をついている。あなたはメディアにだまされているのでは?」
「ナオミと他の混血の日本人アスリート(および他の混血の日本人)を除いて、差別の対象となっています。では、なぜ嘘をつくのですか?」
「特に日本人に対する人種差別についてアジアの人々と話すことを忘れないでください」
(リンク)
大坂なおみ選手の公式Twitter
https://twitter.com/naomiosaka/
ATPとWTAの大坂なおみ選手らの「#StopAsianHate」ビデオメッセージ