ジャニーズ事務所といえば「ネット嫌い」で有名だ。テレビ、映画の画像はもちろんだが、雑誌の表紙に所属タレントが起用されても、姿を見せないように白抜きで掲載する。映画の告知やポスターも同様だ。どうしても登場させなければいけない場合は「絵」のようなものを使ったりする。記者会見ではネットニュース関係者はシャットアウトされる。
それが「ジャニーズ公式YouTubeチャンネル」を立ち上げ、2021年4月25日午後7時にYouTuber二宮和也さん(37)をお披露目するのだという。
自由な世界を覗き見たのはジャニーズ事務所
「世界に予告する 自由な世界を覗き見せよ」
4月8日にYouTube上で公開した動画にはこんな文字が出ていた。タイトルは「芸能事務所からの重大なお知らせ」で、チャンネル名は「4月25日19時オープンのチャンネル」だった。そして、15日、23日、24日に動画を更新する。15日の動画で「芸能事務所」というのはジャニーズ事務所だと明かし、24日の動画で「4月25日19時オープンのチャンネル」に出るのは二宮さんだという事が分かる。二宮さんがジャニーズ事務所内を歩く映像もあり、自由な世界を覗き見ているのは視聴者というより、ジャニーズ事務所自身ということになる。というのも、一部の所属タレントを除き、ネットに所属タレントの姿が出るのは、たとえ広告であってもタブーだったからだ。
「4月25日19時オープン」の登録者は約51万人
24日にアップした動画には二宮さんの姿がハッキリと映っている。つまり、事実上のジャニーズタレントの「ネット解禁」である。ところが、これに戸惑っているのがマスコミとネットメディアだ。今まで写真や動画のネット公開はタブーだったため、どう対処していいのか分からない。「ジャニーズ公式YouTubeチャンネル」開設のニュースは、サンケイスポーツ、オリコン、ねとらぼ、リアルサウンドなどが取り上げているが、写真は無かったり、事務所ビルだったり、ねとらぼの場合は二宮さんだと思われるシルエットのみを掲載している。ジャニーズ事務所の反応が怖いからだ。ちなみに25日午後5時現在で「4月25日19時オープンのチャンネル」の登録者数は51万3000人。24日にアップした動画は127万6000回視聴されている。
(リンク)
「芸能事務所からの重大なお知らせ」(4月25日19時オープンのチャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=fNNAp8GwSy4
「もうわかってるよね・・・」(4月25日19時オープンのチャンネル)