TBSが2022年1月3日に放送した人気番組「アイ・アム・冒険少年」。今回は「脱出島」の企画だった。芸人のあばれる君(35)が無人島でイカダを作り、島を脱出する内容だったが、「文春オンライン」は9日、あばれる君のイカダ作りを番組スタッフが手伝うなど、数々のヤラセがあったと報じた。
ヤラセ報道が出た場合、ネット上では激しい番組批判が出て、打ち切りにまで追い込もうとなるのが一般的だが、今回は少し違っている。「冒険少年」はもともとヤラセ丸出しの番組で、あばれる君が一人で無人島を脱出するのは不可能と分かっている。文春に対し「ヒマなのか?」「他に報じることあるだろ」「子供の夢を壊すな!」など批判が大量に出る事になった。
スタッフが作業を手伝いイカダを船が牽引した
「脱出島」は、無人島にサバイバルグッズの入ったバッグのみ持って入り、あとは島にあるもののみでイカダを作り漕いで脱出するという内容だ。イカダを組み上げるための竹、浮きなど無人島に漂流物がありそれを使用する。実際に漂流物などあるはずはなく、番組スタッフが予め島に用意している、ことを前提に楽しむ番組である。文春によれば、1月3日の放送では撮影前に大量の薪やパイプ、一斗缶、飲み物、食料が運び込まれた。番組は「環境・安全に配慮し一部資材を持ち込んでいます」としかテロップを流さなかった、とした。ロケの際には20人ほどのスタッフが民宿に1週間以上宿泊し準備をしている。あばれる君が一人でイカダを組み上げたとなっているが、複数のスタッフが手伝っていた。完成したイカダで海に出る時は船がロープを使って牽引。あばれる君は15分程オールを漕ぎ疲れたため船に移りコートを着て暖を取った。出港して2時間ほど経った午後6時頃に有人島に辿り着いた、と書いている。
「急に『志村うしろー』と叫び出すアホ文春」
この記事で、「冒険少年」のヤラセは許せない、とネット上で激しい反発が起きた。特にテーマが子供たちに夢と勇気を与えたいということなので、子供に対する裏切りだと騒ぎになった。ただし、この番組をよく知らない人たちが多いようだ。ヤラセが発覚するとこうした激しい批判が出て、打ち切りにまで追い込もうとなるのがこれまでの流れだが、「やらせじゃ無いと思って見てたヤツ居たのかよ」「ガチだと思って見てる人なんかおらんわ」などといった声が挙がり、文春批判が大量に出る事になった。
「やらせモロ出し番組を、真面目に暴いて文春よほどヒマなのか」
「みんな知ってるのに文春てアホなん?」
「急に『志村うしろー』と叫び出すアホ文春」
「文春が空気読めないだけじゃね」
「文春って無粋だよな。もっと巨悪をあばいてくれたらいいのに」
などといった感想が掲示板に書き込まれた。また、文春のこの記事によって夢が奪われたのは子供たちだ、との意見も多かった。サンタクロースはいるかいないか子供に告げることに似ていて、夢のある話は夢のままにしておいてあげるのも大人の勤め。
「文春も子供の夢を壊すのはどーよ」
「文春は大人気ない事すんな」
といった事も書き込まれている。
(リンク)
TBS「アイ・アム・冒険少年」公式HP
https://www.tbs.co.jp/iamboukensyounen/
文春オンライン「TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”を追う」