東京五輪代表の池江璃花子選手(20)が2021年5月7日、「とても苦しいです」とTwitterで誹謗中傷を受けていることを告白した。メディアは一斉に池江選手を庇い応援するメッセージを出したが、なぜこうした批判が出るのかについては「政府が悪い」「コロナが悪い」程度のものだった。

池江選手に批判が集中する理由は、ネット上で池江選手は「電通案件」と特定されているからだ。中には池江選手の白血病からの復活も嘘で、これも電通が絡んでいる、といったトンデモな意見まで出る始末だ。

「100日後に死ぬワニ」と同じ「電通案件」?

とにかくネット上では電通に対する不信と拒絶反応が強い。「電通案件」というのは、電通が仕掛けているプロモーションの事で、有りもしないことをでっち上げ、嘘を言って人々を騙し洗脳し、私腹を肥やす。しかもそれは「他国」への利益誘導も兼ねている、という意味のネットスラング。最近で有名なのは「100日後に死ぬワニ」。Twitterにワニの漫画を毎日掲載している人がいて、その話が感動的だと話題なった。ただし、それほど面白くない、と言う人も多かった。メディアで大々的に取り上げられることになり、なんでこんなに話題になるのか、と多くが感じた連載終了100日目の最終回、映画化、書籍化、グッズ販売の告知が出た。これに電通が絡んでいるかは分からないが「電通案件」だとし、ネットで「ふざけるな!」「感動を返せ!」と大バッシングが起きた。池江選手が「ワニ子」と呼ばれるのはその流れだ。

池江選手がネット上で「電通案件」とされてしまった「根拠」がある。それはネットニュース「デイリー新潮」(週刊新潮 2020年9月10日号掲載)の「『池江璃花子』が電通の頼みを断れない理由 兄が電通に入社で…」と言う記事だ。

池江選手もお兄さんも兄妹で電通の関係者

そこには、

「池江さんのマネージメント会社が電通グループなのは知られていますが」

「池江さんのお兄さんもこの春、電通に入社しているんです(中略)組織委員会を仕切る電通から『お願いします』と頼まれれば、彼女が断りづらいのは想像に難くない」

「レース後、『第二の水泳人生が始まる』と述べた池江。大人たちよ、どうかその歩みに『水を差す』ことなかれ」

と書かれていた。ここからネット上で池江選手に対する批判が始まっている。

池江選手は「白血病からの復活」という筋立てで東京五輪の「広告塔」となる。是枝裕和監督(58)による復活ドキュメンタリー映像も今年3月末に公開されている。

東京オリンピックが本当に開催されるのか否か、オリンピック選手に新型コロナウィルスワクチンが優先的に摂取されるのか否か、その不平や不満の捌け口をアスリートにぶつけるのはやめるべきだ、という論評もあるのだが、「池江ワニ子」に対するものは他とは異なっている。「電通には騙されないぞ」「オリンピック中止で電通が大赤字、赤恥をかくなら中止にしろ」というものだ。

「叩く側も擁護する側もただ池江をダシにしてるだけ」

そのため、池江さんが何をやろうが、Twitterで何を呟こうが、そのバックに電通を感じてしまい、また、メディアも電通の言いなり、という認識がネット上にある。

掲示板「5ちゃんねる」には、「【悲報】池江ワニ子、電通工作員バレで何もかも失ってしまう ネトウヨどうすんのこれ…」など池江さんに関するスレが複数立つ「祭り」状態だ。

「電通の姫だから嫌われているんだろうな かわいそうに」

「叩く側も擁護する側もただ池江をダシにしてるだけというね…」

「5年後に自民党から出馬まで計画済みだろ」

「池江璃花子の病気からの復活感動ストーリーが、今まで全て『電通』のシナリオ通りだったのがバレたのは良かったな」

などといったコメントが出ている。

 

(リンク)

「『池江璃花子』が電通の頼みを断れない理由 兄が電通に入社で…」(デイリー新潮)

https://www.dailyshincho.jp/article/

2020/09101056/?all=1

 

「【悲報】池江ワニ子、電通工作員バレで何もかも失ってしまう ネトウヨどうすんのこれ…」(5ちゃんねる)

http://leia.5ch.net/test/read.cgi/

poverty/1620533145/

 

SK-II STUDIO: センターレーン 池江璃花子 | 監督 是枝裕和

https://www.youtube.com/

watch?v=Mh71HkX1Rq8