熊本県阿蘇エリアのご当地ヒーロー「水ト炎ノ戦士ソルディア」が、「仮面ライダー」の丸パクリだとしてヒーロー運営の公式Twitterが「炎上」した問題で、敵役が付けていた仮面も制作者に許可なく使用していた。制作者は「依頼は受けていない」と激怒した。

運営サイドは「ソルディア」のスーツとベルトを破棄、TwitterなどのSNSのアカウントを凍結し、活動を停止にするとした。そして、仮面制作者にも謝罪した。

スーツとベルトは当方にて破棄致します

今回の「事件」はもともと、熊本県の「阿蘇に新しいローカルヒーローを作る会」が阿蘇エリアを活気付けようとして始まった。2021年4月にクラウドファンディングを募り、80万円以上を集め、うちの28万2500円をヒーロー「ソルディア」のスーツ制作に費やした。ところが、そのスーツは「仮面ライダーゼロワン」、ベルトは「仮面ライダーアギト」の「オルタリング」の丸パクリだった。9月5日に会の公式TwitterとYouTubeで動画を配信したところ「著作権はどうなっているんだ!」と「炎上」。同会の代表は9月14日、

「『色を変えたからいいのではないか』という甘い認識でございました。大変申し訳ございません」

と丸パクリを認め謝罪した。ただし、東映には8月12日に著作権に関するお伺いのメールを出していて、まだ返事は来ていない、と活動中止には触れなかった。ところが批判は収まらず、同日、

「ご指摘のスーツとベルトにつきましては当方にて破棄致します。またその旨を東映株式会社様へご報告致します。Twitter、Instagram、YouTubeの公式アカウントを凍結し、活動を休止致します」

と報告し、謝罪した。しかし、これで収まらなかったのがクリエイターの倉戸みとさん。敵役の付けていた仮面は倉戸さんが制作したものではないか、と騒がれていたからだ。

倉戸氏「衣装製作等の依頼は承っていない」

適役の仮面は倉戸さんが制作したものにそっくりであり、倉戸さんのものか、それとも違法コピーのものを安価で買ったのではないのか、という疑惑が出た。倉戸さんはTwitterで、仮面について各方面から問い合わせが来ているが、衣装制作の依頼は承っていない、とし、

「今現在『水ト炎ノ戦士ソルディア』および『阿蘇に新しいローカルヒーローを作る会』からのご連絡も頂いておりません」

と呟いた。「阿蘇に新しいローカルヒーローを作る会」は、活動を休止するとtweetした約2時間後、追加する形で、悪役が着用した仮面は倉戸さんの許諾なく使用し、会の著作物であるかのような誤解を招く形で撮影に使用していた、と明かした。そして購入したサイトも公開し、

「倉戸みと様には、この2点、また一連のご騒動でご迷惑をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」

と謝罪した。

 

(リンク)

倉戸みと公式Twitter

https://twitter.com/mitragyna/status/1437699824153858053

 

「『倉戸みと』メカオニマスク」販売ページ(ヴィレッジヴァンガード)

https://vvstore.jp/i/vv_000000000203336/