女優の広瀬アリスさん(26)がクイズ番組に出演し、庵野秀明監督の顔写真と同監督の映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:II」の文字を見て監督名を問われたが、庵野監督の「あ」の字も言えずに降参した。
広瀬さんは2019年頃からオタク趣味の女優として人気が急上昇した。そのため今回のテレビ出演で、オタクのふりをして注目を集める「ビジネスオタク」疑惑が浮上した。しかし、ファンがそれを遥かに上回って悲しんだのは、「俳優なら当然知っている」名前を知らなかった、という事実だった。
「俳優なら間違える訳にはいきません」
広瀬さんが出演したのは、2021年10月4日放送のフジテレビ系「ネプリーグSP」。顔写真と作品名を見て監督の名前を当てるクイズで、
「俳優の皆さんなら間違える訳には行きません」
というナレーションが流れた。オタク趣味で知られているからだろう女優の本田翼さん(29)には「君の名は。」の新海誠監督(48)が出題され、名前を当てた。広瀬さんの番になり、大サービス問題だと思われた庵野監督の名前当てだったが、
「どなた?」「誰?」と狼狽の表情を見せた後、「ハァーイ!」と両手を挙げて諦めた。タジオはかなり微妙な雰囲気に変わった。というのも、このコーナーに出ていた本田さんを始め出演者は庵野監督の名前を知っていたからだ。そうした雰囲気の中で広瀬さんは、
「エヴァ観てないんですよ~」
と言い訳したものの、それに耳を貸す人はいなかった。
「広瀬はウルトラマンに出演してなさそう」
というのも庵野監督は今年、「エヴァ」の劇場版を大ヒットさせメディアの露出が多かった、ということもあるが、アニメ監督の顔だけではないからだ。大ヒットした実写映画「シン・ゴジラ」(2016年)の脚本・総監督であり、公開が迫っている実写映画「シン・ウルトラマン」、23年に公開予定の実写「シン・仮面ライダー」を手掛けている。さらにジブリの「風立ちぬ」(2013年)では主人公の声を担当している。ジブリ映画は声優に俳優を起用することで知られ、西島秀俊さん(50)や大竹しのぶさん(64)らと共演した。そのため、俳優にとって庵野監督は「エヴァ」だけの括りでは無いのだ。ネットでは、広瀬さんがビジネスオタクだったという批判よりも、俳優としての広瀬さんに対する落胆が大きく、脱力状態のファンも目に付く。掲示板には、
「終わったな。ああ。」
「業界人で実写監督もやってる庵野を答えられないのはさすがにマズイだろw」
「意外と庵野知らんかったの関係者ショックみたいやな」
「せめて基礎知識くらい勉強しとけよ」
「アリスはこの感じだとウルトラマンにも採用されてなさそうだ」
などといったことが書き込まれている。
(リンク)
フジテレビ「ネプリーグ」公式HP