「皇帝」と呼ばれる元フィギュアスケートロシア代表のエフゲニー・プルシェンコ氏(39)のInstagramに出した文章が意味不明だと話題になっている。

自己紹介をした後、「人種差別をやめろ!ジェノサイド(民族大量虐殺)をやめろ!ファシズムを止めろ!」と書き、続いて「ロシア人たちよ、頭を上げて前へ進め」となっている。これはウクライナ侵攻によるロシア制裁に激怒しているのではなく、自国ロシアを糾弾し「クーデター」「反乱」を呼び掛けている、と考える方が辻褄が合う、というのだ。

「ロシア人たちよ、顔を上げて前に進め」

プルシェンコ氏が2022年3月6日、Instagramに綴ったのは以下の文章だ。まず英語で、

「私はロシア人だ。私はロシア人であることに誇りを持っている。ロシアのハバロフスク地方で生を受け、長い間ヴォルゴグラードで暮らしていた。スポーツではサンクトペテルブルクでプレーし、今はモスクワに住み働いている。私は4つのオリンピックで4つのメダルを祖国ロシアにもたらした!」

そして、

「人種差別をやめろ!ジェノサイドをやめろ!ファシズムを止めろ!」

次にロシア語で、最初の自己紹介部分は同じで、続けて、

「ロシア人たちよ、顔を上げて前に進め。何も恥じることなどない。ロシア人であることに誇りを持つんだ!」

そして最後にハッシュタグ「stoprussianhate(ロシアの憎しみを止めろ)」と書き添えた。

プルシェンコは世界の情報に通じている

これを取り上げたメディアの殆どは、ウクライナ侵攻によってロシアが世界から制裁を受けていることに激怒。ロシア国民には勇気を与えようとしている、という論調であり、ネット民もそう受け取っている。3月2日のInstagramでは、

「自分は自分たちの大統領を信じており、できるだけ早くすべてが終わり、交渉が実を結ぶことを心から願っている」

と綴っているから尚更だ。世界中から激しい批判が寄せられただけに、また凝りもせずロシア擁護が始まった、と捉えられても仕方がない。ネットでは、世界の情報に通じているはずのプルシェンコ氏が分けの分からないことを言い出した。「理解能力が全くない」「洗脳されている?」などといったことが囁かれた。しかし、あまりにも変だ、と考える人も相当数いる。というのもプルシェンコ氏は世界の情報に通じている。そして、「人種差別をやめろ!ジェノサイドをやめろ!ファシズムを止めろ!」の部分はそっくりロシアに当て嵌まるからだ。

「stoprussianhate」の本当の意味

こうしたことからネットでは、

「自国が侵略戦争を仕掛けててかつルールも守らず虐殺しまくってる状況で、自国を誇りに思うとか言い出す奴は頭いかれてると思われてもしょうがない」

「これは自国の政府に言うことだが、この人は誰に言ってるの?」

「ジェノサイド云々のくだりは自国批判やろ」

といった感想が出た。つまり、抗議している先がロシア、プーチン大統領ならば全て辻褄が合うという理屈だ。大炎上した2日のInstagramに寄せられていた意見は、

「あなたが信じているあなたの大統領は今、ウクライナの人々の虐殺を実行しています!住宅地全体を砲撃し、都市全体を砲撃し、民間人を殺害します!」

「あなたが戦うべきはISUではなく、ロシアの政府です。ロシアは戦争と侵略行為をやめるべきです。戦争を終わらせてから国際大会に出場してください」

などだった。ちなみに、文章の最後に置かれたハッシュタグ「stoprussianhate」の「russianhate」と同名の曲が、ロシア、イギリスなど多国籍で結成されたデス・メタル・バンド「SLAUGHTER TO PREVAIL」にある。ロシアがいかに酷い国なのかを歌っている。仮にこの想像が事実なら、ロシア人への呼びかけは「クーデター」「反乱」を意味している可能性がある。

 

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皇帝プルシェンコ氏のInstagramが炎上!スポーツ界追放への怒りに、「あなたが戦うべきはロシア政府」

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(リンク)

エフゲニー・プルシェンコ氏Instagram

https://www.instagram.com/p/CawkAGgtbjW/