「なぜ栃木県が最下位なんだ!!!」―――「都道府県魅力度ランキング」で栃木県が初の47位に転落したことを受け、福田富一知事が2020年10月21日、ランキングを発表したブランド総合研究所(東京都港区)に乗り込み田中章雄社長に書面を渡して抗議をした。

抗議の内容は調査項目が84あるにも関わらず、「魅力度」項目をピックアップしてメディア公開していること。84項目合計ならば違う結果になるにもかかわらず、栃木県を貶める結果だけを公表し、おかしな誤解を県内、そして全国に広めている、というのだ。

 

順位を聞き思わず『えっ?』という大きな声

 

「都道府県魅力度ランキング」は20年10月14日に発表されたもので昨年まで7年連続で最下位だった茨城県は42位に順位を上げ、栃木県が昨年の43位から最下位の47位になった。その知らせを聞いた福田知事はその日、報道陣の前で、

「順位を聞いたとき、思わず『えっ?』という大きな声が出た」

と語った。

実は栃木県は県政の基本指針で「魅力度ランキング」を20年に25位以内に入ることを目指していた。19年にはJRグループの大型観光企画を展開したほか、知名度が低い関西圏ではプロモーションを強化した。19年はランクを1つ上げ44位になったものの、今年は最下位だった。

「えっ?」と大きな声が出た福田知事は改めて、「魅力度ランキング」とはどんな調査なのかを確認する。そして10月19日、宇都宮市内で開かれた「いちご王国」プロモーション推進委員会で出席者約90人を前に最下位になったことを陳謝する一方で、84項目ある調査項目の一つが魅力度であり、その一項目に過ぎないものだけを抜き出すのは納得できないとし、調査会社に直接赴き抗議をしたい、と語った。

それが今日、21日だった。午前11時前にブランド総合研究所に到着し田中社長に会って1枚の抗議文を手渡した。

 

47のインパクトは大きく県民や全国に誤解を与えてしまう

 

NNJニュースが21日の夕に栃木県 総合政策部に取材したところ、最下位になったことについて担当者は、

「とにかく47という数字のインパクトは大きく、何故だ?どういうことだ?という戸惑いと疑問の声が出ました。これでは県民や全国に誤解を与えてしまう、という不安もありました」

と打ち明ける。

そもそもこの「地域ブランド調査」は47都道府県、1000の市区町村を調査していて、項目は「居住意欲度」「訪問目的」「観光意欲度」「食品購入意欲度」など84項目あり、その一つが「魅力度」に過ぎない。しかも「魅力度」というのは「栃木」という名前から来るイメージでしかない、というのだ。

 

調査や発表方法への疑問を投げかけ今後についての提案をした

 

「観光や特産品、暮らしやすさや県民性といった栃木が誇れるものがこの『魅力度』にはカウントされていないわけです。しかも3万2000人にアンケートをしたということですが、栃木県について述べた人は600人ほど。これではサンプルが少なすぎるわけです」

という。では21日の福田知事の様子はどうだったのか。

「殴り込みに行ったとか、直談判とか面白おかしく報じるメディアがあるかもしれませんが(笑い)淡々とした抗議でした。調査のやり方、発表方法への疑問を投げかけるとともに、今後についての提案をしてまいりました。私たち地方県政は地道に真剣に盛り上げるために努力しております。それに対して誤解を招くような調査発表をされるのは甚だ迷惑な話だということなのです」

と担当者は語っていた。

 

(リンク)

栃木県公式HP

https://www.pref.tochigi.lg.jp/

 

都道府県魅力度ランキング2020【47都道府県・完全版】

https://diamond.jp/articles/-/250981