タレントのデヴィ夫人(80)が2020年10月24日放送のテレビ番組で「不妊の原因の9割9分は堕胎です」と発言した。番組に抗議の声が寄せられたのだろう、その後、「事実と異なる発言がございました」とアナウンサーは謝罪したが、デヴィ夫人は「事実とは異ならないんですけど」と反発、これを受けてネットではデヴィ夫人への批判が始まった。
批判が落ち着いたと思われた27日午後5時頃、自身のTwitterでデヴィ夫人は「不妊の多くは堕胎の経験者」とまた論陣を張りだした。デヴィ夫人のTwitterのコメント欄には「これ以上私たちを傷つけないで」との叫びが出ている。
パートナーに自分は堕胎したとは絶対に言えないから女性は全員隠す
デヴィ夫人が出演したのは24日昼放送の情報バラエティー番組「胸いっぱいサミット!」(関西テレビ)の生放送。治療不妊の保険適用拡大について議論しているとき、日本の女性たちに言いたいこととして、不妊の一番の理由は堕胎だから日本は絶対に堕胎を禁止すべきである、
「不妊のほとんどの原因は堕胎です。私、絶対正しいんです」
などと主張した。それに対し、横粂勝仁弁護士(39)は、
「堕胎をしていなくても不妊になる方はたくさんいます。ご高齢になられてからお子様を持ちたい人もたくさんいます」
と反論するとデヴィ夫人は、
「それは嘘です」
と遮り、堕胎した人はパートナーに自分は堕胎したとは絶対に言えない、「隠してますよ、全員が」「不妊の原因の9割9分は堕胎です」と主張した。
その後、テレビ局に苦情が入ったとみられ、アナウンサーが、
「先ほどの不妊治療の保険適用の拡大について、事実と異なる発言がございました。不快な思いをさせた方々にお詫びいたします」
と謝罪するとデヴィ夫人は、
「事実とは異ならないですけれど、数字が違っていたかもしれません。それは謝らせていただきます」
とした。
「あなた中絶経験があったの?」と凄い剣幕で電話がきました
デヴィ夫人の発言にネット上は沸騰し、
「この番組を見た姑から、子どもが居ない私に『あなた中絶経験があったの?』と凄い剣幕で電話がきました デヴィ夫人の問題発言、本当に迷惑です!」
「原因不明の不妊で不妊治療したけど授かることができませんでした。25歳で結婚しましたが、若くても妊娠できず、夫婦2人で生きていく覚悟を決めました。デヴィ夫人の話で過去のつらかった時のことを思い出して泣きました」
「私は医療者です。現在の不妊の原因の多くは、原因不明と言われています。男女共に不妊の要因がなく、定期的な性行為があってもなぜだか妊娠できない。そう言う理由で不妊治療を続け、苦しんでいる人は本当に数多くいます。たしかに堕胎手術を行い続けることは不妊の理由の一つとしてあり得ます。でもそれが不妊の理由の9割を占めるなんてあり得ません」
などといったことが掲示板に書き込まれた。
そして3日が過ぎた27日午後5時ごろから、デヴィ夫人はなぜか自身のTwitterで再度論陣を張る。
デヴィ夫人「私の知る限り不妊の多くは堕胎の経験者」は取り下げない
「私の知る限り不妊の多くは堕胎の経験者。卵子と精子が受精し、自然に子宮着床したものを掻爬したり手動真空吸引法により人工中絶させた結果、不幸にも不妊症になる方もあり、幸運にもその後妊娠する方もあります」
「結婚後、昔お付き合いしていた人の子を医者や夫に中絶したと正直に言える女性は皆無でしょう。結果、医者は原因不明の不妊症に悩むことになる」
「厚生省はピルの副作用の安全性が無であることが立証されていないため中絶を公認してきた。中国の脅威、規制なき外国人勢力による土地買収の加速化、日本の領土を手放し、人口減少が進む日本の将来を考えるとそら恐ろしい」
などとtweetを3連投した。
これについて、
「もうこれ以上私たちを傷つけないで欲しいです。これだけの声があがっているのに夫人には全く届いてないようです」
「多くの女性の尊厳を傷つけていることお気づきになってください。貴女の言葉のせいで堕胎した事なくても不妊治療をしている多くの女性が生きにくい世の中になってしまいます」
「私は、体外5回して、諦めた者には、婦人の発言は心がえぐられ、悲しくなりました。勿論堕胎などしていない」
というコメントが付いている。
公益社団法人日本産科婦人科学会の公式HPによれば、
「不妊の原因は、男性側、女性側、あるいはその両方にある場合がありますが、何も原因がない場合もあります」
と書かれている。
WHO(世界保健機関)の不妊症調査によると、7273カップルの不妊症の原因として41%が女性のみ、24%の原因が男女ともにあり、24%が男性のみ、11%が原因不明となっている。
一方で、ある産婦人科医によれば、「中絶手術の合併症に不妊症がある」という。不妊の原因となる子宮内腔癒着症(アッシャーマン症候群)が起こることで、中絶手術により受精卵が着床する部位に傷がつき、癒着ができて、妊娠が妨げられてしまのだそうだ。しかし、誰もがそうなるわけではなく、現在は医療進歩により子宮内腔癒着症が起こりにくくなっているという。
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