沖縄県で12歳の男の子が重体になり輸血する「A型Rhマイナス」が足りない。助けてあげてーーーそんな依頼がTwitter、FB、InstagramなどSNSで大量に拡散された。沖縄県赤十字血液センターには問い合わせが殺到。実際に沖縄県の献血センター、献血バスに足を運ぶ人もいて、Twitterにこんな報告が上がった。「急いで献血カー行ったらデマだって!」。この「A型Rhマイナスが足りない」は、以前から度々流れてい「定番」のデマだ。

琉球大学病院に入院の小学校5年男子?

このデマは2021年12月22日にSNSで一気に拡散した。「皆様にお願いがあります」で始まる文章は、12歳になる息子が重体となり「A型Rhマイナス」の輸血用血液が足りなくなった。

「ご自身もしくはご家族や知人の方で『A型Rhマイナス』の方がいらっしゃるなら献血バスや献血ルームへ足を運んでいただいて是非 献血へのご協力を宜しくお願いいたします」とし、沖縄県の献血バスの運行スケジュールを添付した。この小学校5年男子は琉球大学病院に入院しているとし、名前まで書かかれているデマもあった。SNSでは「助けてあげて!」「協力してください!」などの呼びかけが起こり、「他県からも沖縄に血液を届けることができる」とあったため、全国から沖縄県赤十字血液センターに問い合わせが殺到した。ところが、

「デマらしいよ」

「急いで献血カー行ったらデマだって!」

という報告が出るようになる。

「俺も拡散してしまった」との反省も

沖縄県紙の琉球新報は、12月22日午後7時18分配信の電子版で、血液センターに問い合わせが殺到したため一部の業務に支障が出ている、と報じ、「A型Rhマイナスの在庫は不足していない」との職員のコメントを掲載した。仮に不足しても九州や全国でカバーする体制があり、急を要した場合は登録者に直接依頼するほか、ホームページや新聞、テレビなどを通じて情報発信する、と説明した。この琉球新報の記事、ネット民の多くが目にすることになり「俺も拡散してしまった」といった反省が出た、23日現在も「事実」だと思っている人が残っていて、デマの呼びかけをキャプチャして拡散を続けている。「A型Rhマイナス」の輸血用血液が足りないというデマは、ある意味「定番」で、こうしたものがタイムラインで流れて来たとしても無視することが必要だ。

 

(リンク)

沖縄県赤十字血液センターHP

https://www.bs.jrc.or.jp/bc9/okinawa/index.html

 

琉球新報「『A型Rhマイナスが不足』SNSで拡散 血液センター『不足していない』

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1443681.html