立憲民主党の塩村あやか参議院議員(44)のTwitterが連日大炎上中だ。AV出演被害防止・救済法の成立によって女優の仕事が無くなり、廃業する人が出ている事への批判だ。
成人年齢が18歳に引き下げられることで若年のAV女優を守ろうとの法律だったが、蓋を開けてみるとAV業界自体が委縮し、活動の停滞が起こった。そのためこの法律に対し、現役の業界人とのコンタクト、調査もきちんと行わないまま成立させた、との批判が起きた。問題とされたことは既に自主規制を行っていた業界。これ以上何をすべきなのか、業界は分からなくなっている。
「キカタン」というAV業界の働き方
AV女優の愛上みおさん(あいうえみお、22)は2022年8月18日、「AV新法によって私の夢は潰された」と自身のTwitterで引退を発表した。デビューしたのは今年2月10日。新法が制定された6月に「キカタン」になった。「キカタン」というのは企画単体女優のこと。デビュー当時は「単体女優」でメーカーと専属契約を結んでいた。「単体女優」と「キカタン」はメリット、デメリットがあり、一般的に「単体女優」はギャラが高く出演本数が決められ安定収入がある。ただし、契約メーカーにしか出演できない。「キカタン」は実力と知名度によってギャラが決まり、どんなメーカーにも出演ができる。またAV以外の芸能の仕事にも進出しやすい。その他に、「企画女優」という分類があり、それはキカタンの下に位置付けられる。
「契約から1か月間の撮影禁止」
愛上さんは引退の理由について、７月の仕事はゼロ、8月は1本、9月のオファーは無し。「キカタン」はいつ仕事が入って来るか分からない。このままでは生活はできないし、将来稼げるという断定ができないため、とした。AV新法をもろともしないほど人気と実力があったなら、と愛上さんは悔やんだ。ではどうして「キカタン」になったら仕事が無くなったのか。それがAV新法だ。
AV新法は撮影に際しての取り組みとして、契約書や内容証明の義務化はもちろん、「契約から1か月間の撮影禁止」「撮影後4か月間の公表禁止」「公表から1年間の契約解除を可能とする」というもの。デビューする18歳以上を守ろうというこの法律が、既存の「キカタン」にも適用されてしまった。メーカーには安全牌として単体女優は残るが、「キカタン」はどうやって扱えばいいのか分からない。単体女優も夢を持ち「キカタン」になろうとは思えなくなった。6月以降AVの撮影は激減したとされるが、減った分はキカタンの作品である。愛上さんは、こうした状態がずっと続くと考えたのだ。
AVそのものを消去するのが目的！？
AV新法の旗を振ったのが塩村議員。批判は6月以降ずっと寄せられていて、こんな弁明をしている。
「本番禁止に強く反対をした事や、『行為』に実質的な制限をかけていないことから『AV業界の回し者！』と女性支援をする層からは罵られ。逆に、業界の方からは、本番禁止を大バッシングを浴びても反対したことから逆に感謝されたりと。全員を納得させられないのが、常。すみません」
しかし、このところAV女優たちを先頭に、法律改正を求める署名活動が行われたり、メディアに登場し業界の惨状を訴えている。それで塩村議員への批判はエスカレート。Twitterは炎上状態がずっと続いている。塩村議員のTwitterには、
「あなた方のせいでまた一人の女性が職と夢を奪われました。あなたは何とも思わないんですか？ これが立憲民主党の目指す社会ですか？」
「他人の仕事奪っておいて需要と供給を破壊して楽しいか？」
「塩村さんがやるべきことは、自分は悪くないと主張することではなく、過ちを認め、今後女優さんたちへのフォローをどのように行っていくかを考えることではないでしょうか」
「現役AV女優の皆さんの撮影ストップしている。本当被害者を救うのが目的である筈。 それともAVそのものを消去するのが目的なのでしょうか」
といったリプが付いている。
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（リンク）
愛上みおさんTwitter
https://twitter.com/Aiue_mio1/
塩村あやか参議院議員Twitter