JR九州大分支社は、60歳代の男性運転士が運転を終え発車折り返し待ちの際、運転室を離れ、駅前の駐車場付近で5分ほど喫煙した、として謝罪した。
なぜこれが発覚したのか。中学生の鉄道オタク(鉄オタ)を名乗る人物が、Twitterを使って指摘したから。ネットではこの鉄オタに対し批判が集中。「理不尽な晒しをするな」「クレーマーだろ」「タバコ休憩くらいいいだろ」が噴出。この鉄オタはTwitterアカウントを削除し「逃亡」した。
一服の時間に何かあったら!?
問題のツイートはこんな具合だ。
「今日大分発中判田行き1758に乗っていたのですが運転士が中判田に着いたら駅から出て駐車場タバコを吸っていました 吸っている間はもちろん車内は乗客のみ この一服の時間に何かあったらどうするつもりだったのでしょうか JR九州は社員の教育に力を入れるべきです」
読売新聞によれば(2022年10月9日配信)、運転士は10月6日午後6時20分頃、普通列車で「豊肥線大分―中判田駅間」を運転。折り返し待ちの際、運転室を離れ駅前の駐車場付近で5分ほど喫煙した。列車の発車までは運転室で待機すべきだった。JR九州大分支社は、
「お客様にご不安を与えたことをおわびいたします」
と謝罪した。先のツイートを同社社員が見て発覚した。
この程度の事がニュースになるとは
ところがネットでは、タバコを吸った運転士にではなく、この鉄オタに批判が向けられた。「こんなの許したれよ 世知辛すぎ」「クレーマーじゃないか」「SNSの不寛容さは気味悪い」といったもの。運転席を離れてはいけない、という決まりがあっても、待機中ならトイレに行ったり水分補給をするなどグレーな時間だ。それがタバコ休憩であっても、見過ごす寛容さが必要。それをSNSで晒し謝罪させるのは行き過ぎだとして、
「こういう理不尽な晒しをする馬鹿は特定されればいい」
「気に食わないことはすぐネットに上げる おかしくないか」
「お前のしょーもないツイートのせいで1人の人間の人生を壊すかもしれないってこと、分かってんの?厨房は黙っとけよ」
「今はこの程度で問題になる社会構造。運転士をはじめ現業が撮り鉄を嫌う理由はここにある。(本件は撮り鉄ではないが)」
などといった批判が出て、この鉄オタはTwitterアカウントを削除し「逃亡」した。報道をした読売新聞に対しては、
「この程度の事がニュースになる事が怖いです」
「最大手の新聞社がこんなのを取り上げるとはな…」
といった感想が出た。
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読売新聞「JR運転士が折り返し待ちの際、車外で喫煙…SNS投稿を社員が見つけて発覚」