朝日新聞は2021年6月10日、1993年12月以来、27年7カ月ぶりに本紙の朝夕刊月ぎめ購読料を値上げすると発表した。値上げ理由は、インターネットの普及で新聞事業を取り巻く環境が厳しさを増し、販売・広告収入が減る一方、製作コストは高くなっているからだそうだ。そして「ネット上にフェイクニュースが飛び交う今、新聞の役割は増している」という説明に、ネット上で、「ここ笑うところですか?」「震源地じゃねーか」というツッコミが出ている。
「記事いらないから紙だけ売って。安く」
朝日新聞はこう書いている。
「ネット上にフェイクニュースが飛び交う今、新聞の役割は増していると考えています。事実を正確に報じるという報道機関の使命を肝に銘じ、新聞を広げるのを楽しみにお待ちいただけるよう、内容とサービスを一層充実させてまいります。ご理解をお願いいたします」
これについてネットでは、
「鏡に向かって言ってるのか?」
「新聞の役割が増しているっていうところが既にフェイクニュースじゃねーか」
「>ネット上にフェイクニュースが飛び交う今、新聞の役割は増していると考えています。訂正『朝日新聞上にフェイクニュースが飛び交う今、ネットの役割は増していると考えています。』」
「記事要らないから、紙だけ売って。値段はキッチンペーパーより安くして欲しい」
などといったことが掲示板に出ている。
朝日新聞社の2021年3月期連結決算は、純損益が441億円の赤字だった。5月26日に発表した。売上は新聞事業と不動産事業の両方で前期を下回った。「繰り延べ税金資産」(将来の利益を計算し税金の前払い分を資産計上)を取り崩したことも響いた。この赤字について朝日新聞は、新型コロナウイルスが蔓延したことを理由にしている。
朝夕刊月ぎめ購読料は現在の4037円(消費税込み)から4400円(同)となり、朝刊の1部売りは160円(現行150円)、夕刊の1部売りは60円(現行50円)になる。
(リンク)
朝日新聞「購読料改定のお願い 来月から月ぎめ4400円に」