大好評で幕を閉じたTVアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」がグダグダのクソ展開になってしまった、とネットで落胆の声が挙がり炎上している。
主人公のスレッタ・マーキュリー と、ヒロインのミオリネ・レンブランが3年後に「同性婚」した、とのイメージで最終回が終了。雑誌のインタビューでスレッタ役の声優・市ノ瀬加那さんが「結婚した2人」と語った。ところが雑誌が発売されてから制作会社が「結婚」の部分を削除した。
結婚指輪とYOASOBIの「祝福」
「水星の魔女」のラストは、大人になった2人が登場し、指輪が映し出される。流れていた曲は YOASOBIの「祝福」。物語は、巨大企業の一人娘ミオリネの婚約者の座を得る決闘が学園内で繰り返される。最優秀者を「ホルダー」と呼び、ミオリネはトロフィーのように扱われた。水星から転入してきたスレッタ。決闘に勝ち「ホルダー」になる。自分は女性だから結婚できないのでは?と言うと、ミオリネは同性婚が普通に行われている、と説明する。学園生活「百合アニメ」と評されたが、戦闘が始まり、謎解きがあり、ガンダムらしい展開に入っていく。2人のすれ違い、諍い、そしてミオリネは「ホルダー」の座を奪われる。そしてラストが先のような展開。2人は結婚したんだと感動が増幅された。そして7月26日発売の雑誌「月刊ガンダムエース」。市ノ瀬さんのインタビューが掲載された。
皆様一人一人の解釈にお任せ
「3年経って2人の距離がより親密になっているのが感じ取れて、結婚した2人のそういう姿を目にできて、改めて心にグッとくるものがありました」
やっぱり2人は結婚したんだとファンは納得、感動する。ところがである。30日、KADOKAWAと「月刊ガンダムエース」編集部、そして制作のバンダイナムコフィルムワークスが「お詫び」のリリースを出す。「結婚した」の部分を削除するというもの。ゲラの段階で修正するよう指摘したが、編集者の校正ミスによって修正せずに出版してしまった。電子版は修正可能なため修正し公開する、というもの。バンナムは、
「本編をご覧いただいた皆様一人一人の捉え方、解釈にお任せし、作品をお楽しみいただきたいと考えております」
とした。どうしてこんな事になったのか。
「同性婚を検閲削除したガンダム」
発売日は27日、「お詫び」を出したのは30日。バンナムの元に雑誌は27日以前に届いている。「結婚した2人」はもともと了解事項の可能性が高い。ということは、雑誌が発売され、現場にタッチしていない何者かの目に触れ、削除を命じられたと言える。それは誰なのか。当初はLGBT法に配慮した作品とも言われていた。ところが海外で取引する場合、通常のアニメ作品として扱われない可能性が出て来る。だから「同性婚」は有耶無耶にすべき、との判断が働いたのだろう。ガンダムブランドは世界コンテンツ。あらゆる宗教、思想に関わらないマイルドな表現に落とし込まなければならない。そして制作側は「断言」してはならず、あくまで視聴者側の解釈に委ねる、といった分析が出て、
「なんかこの作品最後までグダグダだったな」
「ガンダムも人の顔色うかがってばかりのだせーコンテンツに成り下がったな」
「商業作品としてのグロさ全開だな水星は」
「同性婚を検閲削除したガンダムとして歴史に残るよ」
「やっぱり従来のようにホモ推しするのが安牌なんだ。女が絡むとろくな事にならないのはシャアも言ってた」
などといったことが掲示板に書き込まれている。
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(リンク)
KADOKAWA、「月刊ガンダムエース」編集部の謝罪文
https://twitter.com/gundam_ace1/status/1685628210825039872
バンダイナムコフィルムワークス謝罪文
https://g-witch.net/news/detail.php?id=20824
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式HP