TBS系「サンデーモーニング」の2021年8月8日放送で、野球評論家の張本勲氏(81)が女性とボクシングを蔑視するような発言をし、日本ボクシング連盟から抗議文が送られた問題で、張本氏とMCの関口宏氏(78)が8月15日の放送で「気を付けます」と二人が言っただけで謝罪はしなかった、と話題になっている。謝罪したのは女性フリーアナウンサーのみ。「女性蔑視の謝罪を女性にさせた」との批判も出ている。

関口氏が経緯と謝罪を「唐橋さんよろしく」

8月15日放送の「サンモニ」ではこんなとが語られた。番組が始まり1時間ほど経ったスポーツコーナーで、関口氏が、

「番組からお詫びをしなければなりません」

と切り出した。このまま関口氏が謝罪をするのかと思われたが、「唐橋さんよろしく」と、同コーナーを担当するフリーアナウンサーの唐橋ユミさん(46)に振った。唐橋さんは、

「先週のスポーツコーナーで、張本勲さんのコメントの中に、女性及びボクシング競技を蔑視したと受け取られかねない部分があり、日本ボクシング連盟より抗議文が寄せられました。不快に思われた関係者の皆様、そして視聴者の皆様、大変申し訳ございませんでした」

と謝罪した。続いて関口氏が、

「私も会話の途中でも、間違いを正せばよかったかと、ということを反省させられました。ハリさん、どのように受け止めていらっしゃいますか」

とリーモート出演している張本氏を指名。張本氏は、

「今回は言い方を間違えて反省してます。以後、気をつけます」

とだけ語った。そして関口氏は、

「いろんな方にご迷惑をかけた、まずボクシング連盟、それから視聴者の方々にお詫びをしなければなりません。本当にこれからは気をつけて参ります」

とし、CMに移った。

「関口、張本は謝罪の言葉は発してない」

今回の問題は8月8日の放送で、東京五輪ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈選手(21)に対し、張本氏が、

「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね」

「見ててどうするのかな。嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」

と発言したこと。日本ボクシング連盟は10日「女性及びボクシング競技を蔑視した」とし、TBSの佐々木卓社長(62)に「訂正をしていただきたい」との抗議文を送った。TBSは番組プロデューサー名で12日付の謝罪文を出し、張本氏の、

「ボクシングをやる女性が増えてほしいということを本当は言いたかったのです。言葉足らずで反省しています」

というコメントを付けた。そして15日、「サンモニ」の放送となった。ネットでは、張本氏も関口氏も謝罪しておらず、しかも謝罪をしたのはTBS社員ではなく、スポーツコーナーを担当しているフリーアナだった、と怒りが噴出した。謝罪をしていない、というのは「気を付けます」で終わっているからで、本来なら「気を付けます。申し訳ありませんでした」にならなければおかしい、という理由からだ。TBS社員もおらず、全てフリーアナに押し付けた、と考えている人もいる。掲示板には、

「確かに、関口、張本は反省するとは言ってるが、謝罪の言葉は発してないね」

「番組を代表して雇われフリーアナが謝罪・・いくら何でもおかし過ぎるだろう」

「TBSすごいな。真面目に社会に向き合う気がないのをまた証明して見せたわけか」

「TBSのすごいところは女性蔑視の謝罪を女性にさせるところ」

などといったことが書き込まれている。

 

(リンク)

TBS「サンデーモーニング」公式HP

https://www.tbs.co.jp/sunday/