「BreakingDown」評判ガタ落ち　おでんツンツン男の登場で「格闘技の価値を下げてる」「シラけるよ」

１分間の戦いで最強を決める格闘技イベント「BreakingDown」。その第六回大会オーディションの様子が「朝倉未来チャンネル」にアップされている。動画としては4番目(Vol.4、10月22日)がアップされると「BreakingDown」ファンが騒然となった。登場人物の一人が「おでんツンツン男」だったからだ。この男、格闘技とは関係がないばかりか、あの6年前の事件を反省する様子もなく暴れまくった。「犯罪者の陳列ショーかよ！」といった批判が出て、「BreakingDown」自体に失望する声がネットに溢れた。

「バカッター」「バイトテロ」横行時代

「おでんツンツン事件」は2016年12月に起こった。当時28歳だった豊嶋悠輔(34)が愛知県常滑市のコンビニ「サークルK」(現在はファミリーマート)のコンビニ鍋の具を指で「ツンツン」する動画をInstagramにアップした。それが「汚ねぇ～！！！」と当時の掲示板「2ちゃんねる」で祭りになり、大炎上した。当時は「バカッター」「バイトテロ」が横行した時代。豊嶋は「2chにまで書かれるようになりましたー」「もっと書けや」と煽り、さらに、鼻に指を突っ込み「反省してま～す」と謝る動画を投稿した。テレビや雑誌などの直撃取材も受け、無職男性（28）と表記された豊嶋は、威力業務妨害などの容疑で逮捕された。これで多くの人が留飲を下げたと思われたが、17年2月16日、名古屋地検半田支部は不起訴を発表。「なんでこんな馬鹿が不起訴？」「絶対また何かやらかす」とネットは大荒れに荒れた。

豊嶋は頭のおかしい「凶悪犯」

あまりに衝撃的な出来事だったため、「おでんツンツン男」の名前はずっと消えなかった。不起訴後も雑誌の取材、昨年6月には「ひろゆき」こと西村博之さん(45)とAbemaTVで対談もした。今年1月にはYouTubeチャンネル「おでんツンツン男-豊嶋ニュース日本-」も開設。釈放後は反省の弁を述べ、子供たちがSNSの被害に遭わないよう、また遭ってしまった子供を救うための活動をしていくとしていた。「おでんツンツン事件」はとにかく人を笑わせたい、喜ばせたい思いでやった。人に迷惑をかけることの線引きができない自分がいたとした。事件を機に美人妻でモデルの豊嶋葉純さん(29)とは離婚。現在は再婚し、スケートボードショップを経営している。ただし、こうしたマイナーな情報を「BreakingDown」ファンは知る由もない。あくまで豊嶋は頭のおかしい「凶悪犯」なのだ。そしてオーディションには、当時より酷い状態となった豊嶋を見ることになる。

「こめお」の顔に煮卵を吹き飛ばす

豊嶋は、

「俺が超有名人のおでんツンツン男だよ。『神様が二日酔いで作った人間』と呼ばれているんだよ。それくらい頭がおかしいんだよ」

とおでんを持って登場。「10人ニキ」こと鈴木大輔さん(23)に「ツンツンしろ！」と器を手渡した。豊嶋は10人ニキから顔めがけて器の中身をぶっ掛けられた。次は「こめお」こと沼倉大将さん(27)に近付き、口に含んだ煮卵を「これでツンツンした大根で料理作って見ろよ」と吹き飛ばした。さらに上半身裸になって奇妙な全身タトゥーを見せ、お腹の部分にある顔は妻の顔だとし、着ていた上着を瓜田純士さん(42)に投げつけた。こうした下品な行為、暴力行為、乱闘は「BreakingDown」のお馴染み、「売り」でもあるが、「BreakingDown」ファンは今回、違った捉えをした。「おでんツンツン男」は今でも「凶悪犯」という認識。全然更生をしていない。これまでの出場者は「昔はワルだった」という形で出ていた。