ここはどこですか？　群馬県が絶景露天風呂を広報誌の表紙に　フリー素材の合成写真でしたｗｗｗ

群馬県は「リトリートの聖地」を目指している。県内の大自然、食、温泉などで日常生活から離れリフレッシュしてもらいたいと呼びかけている。

そんな県が月1回発行する「ぐんま広報」。2022年11月号の表紙には露天風呂の写真が使われている。それがきれいで「どこにあるのか？行ってみたい」との問い合わせが相次いでいる。しかし、発行している県のメディアプロモーション課は、「どこにあるか分からない」「県外かも知れない」と答えている。NNJニュースが調べたところ、実はこの写真、フリー素材無料ダウンロードサービスの「AC」に掲載されているもので、しかも合成写真だった。

「場所が特定できるなら明記する」

「ぐんま広報」の2022年11月号にはこんな説明が書かれている。

「県では、大自然や心を満たす食、数多くの温泉などを五感で体感しながらゆっくり過ごせるリトリートを推進しています。今回は本県初の取り組みとして実施した『食で癒しのリトリート』について紹介します」。表紙の見出しにあるのは「日常から離れて～五感で体感リトリート～」。写真は池の上に浮かんでいるような露天風呂と、紅葉の写真が掲載されている。群馬県の地元紙「上毛新聞」は11月25日、「“絶景”の温泉と紅葉は『どこ？』」の見出しで記事を配信した。筆者は県内で生まれ育ち県内での記者生活も十年あまり、と自己紹介。しかしこんな場所は知らないという。県に聞いたところ、

「県内ではない可能性が高いです。どこなのかも分かりません」

という答えが返ってきた。県の広報紙のため県内だと思い込んでいた。どこの景色か分からないのは、素材サイトに撮影地が明記されていないため、と記事に書いている。「場所が特定できる写真であれば明記していく」と県では話しているというが、使われた写真が県の温泉地のライバル、箱根（神奈川県）や鬼怒川（栃木県）だった場合、その名前を書くのだろうか？

「群馬のいい所出そうよ探そうよ」

NNJニュースが写真の出所を調べたところ、フリー素材のダウンロード＆アップロードサイト「AC」にそれはあった。タイトルは「紅葉を見ながら入る絶景露天風呂」。制作者はharuharu2さんで、「本人が制作したことを承認し、安全にご利用いただけることを確認しています」と書いている。一般的に「AC」の風景写真は撮影地が記されているが、これにはない。ということはharuharu2さんがクリエイターとして制作したものか、「合成写真」ということ。というのも、haruharu2さんには様々な「絶景露天風呂」シリーズがある。露天風呂はそのまま、背景をそれぞれ変え合成している。今回の件についてネットでは、

「群馬じゃない風景写真使って、さも群馬のように宣伝するとか　詐欺じゃんｗ」

「いやいやいやいやｗ群馬のいい所出そうよ探そうよ写真に収めようよｗ」

「場所が特定できる写真であれば明記してるわww書いてないってことはそういうことよwて開き直ってる担当がすげえよ」

「この写真は中禅寺湖じゃないかとおもうけど、榛名湖から榛名山眺めてもこんな感じになるんだから、榛名湖つかえよｗ」

などといったことが掲示板に書き込まれている。

(関連記事)

群馬県をPRするアニメ、群馬県だけ放送中止！　「ぐんまちゃん」は公営ギャンブル場に行けない？

https://nnjnews.net/?p=5607

イトーヨーカドー「ニーズに対応できない」と群馬県から撤退！どれだけ特殊な土地柄なの？

https://nnjnews.net/?p=1867

出来の悪い小室圭弁護士を誰が使う？　谷本真由美さん「運転免許並みな試験」「非ネイティブに仕事なし」

https://nnjnews.net/?p=8921