元K-1スーパー・ライト級王者の安保瑠輝也選手(27)がK-1との契約を解除した、と自身のTwitterで報告した。今後の主戦場は「RIZIN」になりそうだ。

「RIZIN」といえば総合格闘技(MMA)の大会。となると元K-1王者の久保優太選手のように安保選手もMMAに転向、とも取れるが、今回はそう単純ではないようだ。かつての那須川天心選手(24)のように、キックとMMAの両輪で参加の可能性がある。

「RIZIN」に誘われていた過去

安保選手は2022年大晦日、Twitterで、

「K-1との契約を解除しました」

と報告した。これから険しい道に飛び込み、元k-1チャンピオンとしてのプライドを持ち、それに恥じない活躍をする。

「戦わへん大晦日も今年が最後か。みんな良いお年を」

とした。大晦日の格闘技イベントといえば「RIZIN」。これからの主戦場になるのだろう。「険しい道に飛び込む」ということだから、新たなチャレンジとはMMAへの転向をにおわせる。実は安保選手、前からMMAに興味を持っていて「RIZIN」に誘われていたのだ。

最初はシバターと戦いたい

K-1ファイターからMMAに転向、「RIZIN」で活躍している一人が平本蓮選手(24)。平本選手は昨年7月31日、安保選手、シバター(37)の3人の対談動画をアップした。ここで語られたのが安保選手のMMA転向と「RIZIN」参戦。平本選手とシバターは「K-1のファイトマネーは安い」「知名度も上がらない」ため、離れた方がいいと説得する。平本選手は、

「MMAやろうよ。MMAで俺と安保が戦うとか絶対に面白いでしょ」

と口説いた。安保選手は「RIZIN」に参戦するなら初戦はシバター、次に平本選手がいいとし、

「近いうちにMMAをやる可能性はあります」

と語った。そして練習動画をアップするようになる。ところが安保選手は今回、K-1との契約解除=MMA転向、とは言えない状況だ。というのも「RIZIN」は立ち技格闘技選手の充実を進めている最中だからだ。

芦澤竜誠選手「キックは終わってない」

昨年大晦日の「RIZIN.40」の第6試合は平本選手VS梅野源治選手(34)。ボクシングルールで行われた。試合後に梅野選手はこう語った。自分がこの試合を受ける条件として出したのが、2023年に立ち技の大きな大会を「RIZIN」でやること。自分はムエタイルールでそれに参加する。榊原信行CEOはこの件を記者から聞かれると、梅野選手の希望はかなえたい「立ち技のみの大会があってもいいかな」としたうえで、「RIZIN」は多くの立ち技選手と契約している。そして、立ち技選手がMMA、MMA選手が立ち技で対戦することが、大会の可能性を広げる可能性がある、と語った。また、この大会に元K-1選手の芦澤竜誠選手(27)が訪れた。そしてリング上で「RIZIN」参戦を表明。「MMAをやりたい」とは言ったが、

「でも、キックでも俺終わってないんだよね」

とし、対戦相手としてこれも元K-1選手で「RIZIN」のキックボクサー皇治選手(33)を名指。試合が実現するかは分からないが皇治選手はそれを受けた。つまり、「RIZIN」を主戦場にしてもキックボクシングが求められるということ。安保選手もかつての天心選手のように、キックボクシング、MMA、ボクシングなど様々な試合をしなければならない可能性がある。

 

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(リンク)

安保瑠輝也選手Twitter「K-1との契約を解除しました」

https://twitter.com/anpo_rukiya/

status/1609181651409723393

平本蓮 & 平本丈 公式YouTube「安保との祝勝会にシバター呼んで修羅場にしてみた」

https://www.youtube.com/watch?v=Lb79o7EurJY