元K-1世界王者の魔裟斗さん(43)が現役時代に死闘を繰り返したこちらも元K-1世界王者のアルバート・クラウス選手(42)と都内のホテルで12月26日に再会した。

日本での試合のために十数年ぶりに来日したクラウス選手。二人は終始ニッコニコの笑顔。当時の対戦の心境などを語った。そんなアルバート選手、初っ端から魔裟斗さんにエキシビションマッチを要求。魔裟斗さんは話をはぐらかした。

クラウス選手がお爺ちゃんに

魔裟斗さんとクラウス選手は2002年5月、70キログラム以下の「K-1 WORLD MAX」決勝で対戦。クラウス選手が初代チャンピオンとなった。魔裟斗さんは以降、ボクシングテクニックを磨き、2002年10月に再戦してドロー。翌年の「K-1 WORLD MAX」決勝戦でKO勝ちしリベンジ。世界王者になった。2004年も魔裟斗さんが判定勝ちで勝利した。K-1の絶頂期。当時を知る人ならこの二人の再開は夢を見るかのような出来事だ。

対談の様子は魔裟斗さんのYouTubeチャンネルで公開された。クラウス選手は28日に行われる東京・両国国技館での「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」で来日。宇佐美秀メイソン選手(21)と対戦する。コロナの影響でこの4~5年は試合ができなかった。試合に呼ばれたのは4カ月前で、85キロあった体重を72キロまで落としたという。これまでの試合数は145。30歳で引退した魔裟斗さんは63試合。魔裟斗さんが、

「何で(こんな年齢まで)戦っているの?」

と聞くと、

「会社を経営するより戦っている方が自分の性分に合っている」

とした。今回の来日には息子夫婦も同伴。1歳2か月の娘さんがいて、魔裟斗さんは、

「お爺ちゃんになったんだ」

と驚いた。

キックボクシングはやっていない

終始ニッコニコの対談だったが、対談の初っ端にクラウス選手は、

「僕らもエキシビションでいいからやろうよ。初代K-1 WORLD MAXをかけて戦ったんだから」

と誘った。すると魔裟斗さんは一瞬真顔に。クラウス選手の手を取り、「大きい」と話をはぐらかした。クラウス選手はその後、魔裟斗さんの現在の体重、トレーニング方法などを質問する。魔裟斗さんは、

「ウエートトレーニングと、ランニングはやっているけど、キックボクシングはやっていないよ」

と答えた。クラウス選手はまた、エキシビションマッチをしようと誘う。魔裟斗さんは困った顔になり、

「何かの機会があったらエキシビションで、、、」

とスタッフの方を向いた。やる気は全く感じられない。そして対談の終わりの記念撮影になり、クラウス選手はまたエキシビションをしよう、と持ち掛ける。魔裟斗さんは根負けしたのか「エキシビション?」と言った後、

「OK、OK、ソフト、ソフト、ソフト」

と、マススパーのようなものならやってもいいとの素振りをした。ただし愛想笑いをしていた。クラウス選手は、大きなグローブを付けましょう、とした。なお、「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」の宇佐美秀メイソン選手戦だが、クラウス選手は右まぶたの出血もあり、判定0-3で敗れた。

 

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(リンク)

魔裟斗チャンネル「アルバートクラウスと再会!当時のK-1 MAXの話などトーク」

https://www.youtube.com

/watch?v=VdrUuPpY68w