小学校6年の女の子が家の手伝いやお小遣い、お年玉で3年間貯めた5万円を市の社会福祉協議会に寄付をした。任天堂の家庭用ゲーム機「スイッチ」が買える額だったが、福祉への関心が強く、「困っている人の命の方が大切だから」とぐっとこらえた、というニュースが流れた。

交通系YouTuberの「スーツ」さん(藤田裕人さん、25)は、Twitterでこの記事にリンクを張り、「任天堂スイッチを買っちゃっても良かったのかなとも感じます」とした。

小4の春にユニセフの活動を知った

記事は毎日新聞が2月23日に配信した。熊本県山鹿市の野口愛菜さん(12)が市の社会福祉協議会に5万円寄付をした。小4の春にテレビでユニセフ(国連児童基金)の活動を知り貯金を始めた。自分と同じ年頃の子が食べるものに困り痩せ細った姿を見てショックを受けたからだ。母親(37)は障がい者就労支援施設に勤めていて、人を笑顔にする仕事が「かっこいい」と思っていた。お金はほぼ毎日家の手伝いをし、お皿片づけ10円、洗濯物たたみ50円、ごはん作り100円、を貰い手作りの貯金箱に貯めた。貯金箱には「ドールハウス」や、「スイッチ」が買える額の目盛りを付けた。途中で移り気をしそうにもなった。しかし、

「困っている人の命の方が大切だから」

とぐっと堪えた。将来の夢は小児科医で、中学生になってもボランティアをたくさんしたいと語っている、というもの。

ゲーム機買っても人の命の役に立つ

これに対しスーツさんはTwitterで23日、

「任天堂スイッチを購入すると任天堂の売上になり、任天堂関係者が豊かになったり、任天堂がますます素晴らしい製品を作ってより強い会社になったり、単純に任天堂の納税額が増えたりして、それは困っている人の命の役にも立っているので、任天堂スイッチを買っちゃっても良かったのかなとも感じます」

と感想を述べた。ネット上ではスーツさんに賛同する声が多く、このニュースを美談だと捉えるのはちょっと違うのではないか、という意見が多い。

子供に使って欲しくて渡すお金

寄付、募金行為、昨今は碌な話を聞かない。今年1月5日には世界平和統一家庭連合(旧統一教会)などの被害者救済法が施行。法人などによる不当な寄付の勧誘が禁止され、最長10年間寄付が取り消せるなどが定められた。子供たちが駅前などに並び募金を呼び掛ける「赤い羽根の中央共同募金会」。様々な疑惑が掛けられている。そもそも募金で集めたお金が本当に困っている人に届くのか。慈善事業事務所経営やスタッフの給与に回されたり、そもそも「詐欺を目的に」行われているものもある、との報道もある。ただ、今回の件は、小さな子供がお手伝いなどで貯めた、子供にしては大金の5万円を寄付する行為は妥当なのか、ということでも議論になっている。ネットでは、

「こういうニュース見ると、まーた親(先生とか)が子供を使ってやがる…としか思えない。子供は犠牲者だよ。ゲームやりたいだろうに」

「親がまず止めろよ!」

「小遣いやお年玉は子供のため、子供に使って欲しくて渡しているんだよ」

「この子にとって残念なのは5万円の使い道が自分で見れないということ」

「子供にお小遣いを寄付させる世の中って間違ってないか」

「子供は自分の小遣いを自分のために使うように教えるべきだ!!!」

などといったことがTwitterや掲示板に書き込まれている。

 

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(リンク)

スーツさんTwitter「任天堂スイッチを買っちゃっても良かったのかな」

https://twitter.com/usiuna7991/

status/1628618729402810372

毎日新聞「ゲームほしいけど…3年でためた5万円、小6が寄付『命の方が大切』」

https://mainichi.jp/articles/20230

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