小池百合子東京都知事(68)の記者会見が2020年11月19日にユーチューブで生配信された際に、610円のスパチャ(投げ銭、スーパーチャット)があったとネットが騒然となった問題で、NNJニュースが都の動画配信部署に取材をしたところ、「確認の結果、そのような事実はありませんでした」という回答が返ってきた。
これは「寄付」で確定申告したら控除対象になるのかしら?
小池都知事の記者会見は19日の17時15分~18時15分に「新型コロナウイルス感染症への対応について」をテーマに行われた。小池都知事が話し始めてからよそ5分くらいに610円のスパチャが確認されたようだ。その写真がツイッター主の「かずくん / かずのかぞえかた @how2_count_kaz3」によって「都知事の記者会見に投げ銭してる奴いてワロタ」のツイートとともに投稿されると、リツイートランキングが19日の18時台に14位まで上昇する話題となり、ネット上で大きなどよめきが起こった。ツイッターには、
「ナイス納税」
「これは『寄付』で確定申告したら控除対象になるんですかね」
「このお金はどこに行くのやらw」
「ついにコロナの募金活動始まる みんな募金しましょうよ」
などといったことが書き込まれた。
果たして都の記者会見で本当にスパチャができたのだろうか。都はスパチャを歓迎しているのか、もし本当なら都は610円を何に使うのか、などの疑問が湧いた。
都は「ユーチューブのチャット機能はOFFにしています」
NNJニュースは24日に取材を申し込み、25日昼に記者会見映像を配信している都の生活文化局都民生活部の広報担当者に話を聞くことができた。担当者は、
「いろいろ追跡し確認しましたが、スパチャがあったという事実はありませんでした」
ということだった。過去にユーチューブ配信でチャットを開放していたこともあるが、現在は使っていない(機能をOFFにしている)ためスパチャはできない、という。また、ツイッターにアップされた小池都知事の会見の写真を見ると、
「我々が配信した映像ではないようです。会見には様々なテレビ局のカメラが入っていますので、そのどれかなのかもしれません」
という。つまり、都ではない誰かが記者会見の動画にチャット機能を付けて配信し、そこでスパチャが行われた可能性がある、というのだ。
「都は610円を何に使うのか?」という疑問は、このような結果になってしまった。
(リンク)
東京都公式HP