日本共産党前衆議院議員の池内さおりさん(38)のTwitterが「炎上」した問題で、日本共産党の志位和夫委員長、党員、そして日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が全力で擁護しているとネットで話題になっている。
池内さんは2021年3月26日、電車に乗ろうとしたところ、車内から降りて来る男性に体当たりされ後ろに突き飛ばされた。「あまりに失礼。女性差別だ」とtweetした。ネットでは「降りる人が優先。マナー違反は池内さん」「どこが女性差別?」といった批判が出た。
「右側から出ようとする乗客を目視、左寄りのスペースから」
池内さんは長文を数回に分けTwitterに書き込んだ。ポイントを抑えると、京浜東北線のホームに並び電車に乗ろうとしていた。混雑は無く、車両のドアから2人が降りようとする姿を確認した。
「私から見て右側から出ようとする乗客を目視し、私は左寄りのスペースから乗ろうとした。すると私より背も高く大きな体の男性が突然方向転換して私の右肩に激突。明らかに意図的に変えてぶつかってきた」
しっかりぶつかられたせいで首まで衝撃を受け、後ろに突き飛ばされた。
「あまりに失礼。女性差別だ。私はその男性をホームで追いかけ『痛い。謝るべきだ』と私。その男性は『なんだよ邪魔なんだよなんだよお前』」
殴られそうな威圧感を感じ、乗り遅れたくないため電車に戻ろうとすると男性は池内さんを追いかけ、電車の前で立ち止まった。
「安全なはずの日常空間で、暴力や差別を受けることの理不尽さ」「より弱い方に暴力で発散するのは最悪の選択肢だと思う」「とても、とても傷つく。蔑まれることは。人間扱いされないことは。痛いよね、心」「暴力の連鎖はどこかでみんなで止めないと」
となっている。
何でも「女性差別」に結びつけるのは意識が偏りすぎ
このtweetが炎上した大きな理由は、
「右側から出ようとする乗客を目視し、私は左寄りのスペースから乗ろうとした」
「なんだよ邪魔なんだよ」
「女性差別だ」
という部分。
電車の乗り降りで乗客同士の体が接触するのは珍しいことではなく、そのため十分に気を付けることが大事である。そして、降車する人を優先しなければ衝突が起きるのは避けられない。降りたことを確認してから乗車するのが社会常識だ。また、何でも「女性差別」に結びつけるのは意識が偏りすぎであり、そもそも今回の衝突は池内さんがマナーを守らなかったことが原因。「女性差別」とは無関係だ、というもので、
「これを言いがかりといいます」
「貴女の文章から得られる情報だけでも貴女がかなり傲慢だと思われます これを女性差別と繋げないで頂きたい 本当に被害にあってる方が声を上げれなくなる」
といった反応が寄せられた。
傷ついた人をバッシングする社会は終わりにしよう
この炎上に対し、志位委員長は3月30日にTwitterで、
「傷ついた人をバッシングするような社会は終わりにしよう」
と呟き、「しんぶん赤旗」の記事のリンクを張った。その記事は、
「池内前議員『ぶつかり男』被害 本人の『女性差別』抗議にネットでヘイト拡大」
というもので、「#池内さんを支持します」の声が広がっている、と書いている。さらに、「日刊スポーツ」電子版は、池内さんに取材しないまま記事を配信し、電車から降りる人を待たずに乗り込もうとしたかのようなデマを流した。それが池内さんへの攻撃を急増させた。「日刊スポーツ」は「しんぶん赤旗」の取材に対し、
「池内さんの意向が伝わらない記事になり、至らなかった点があると反省している」
と回答し、記事を削除、おわびを掲載した。
そして、池内さんのコメントも載っていて、
「#池内さんを支持します」の善意の声に力をもらいました。負けていられないという気持ちです」
などと語っている。
(リンク)
共産党・志位和夫委員長Twitter
https://twitter.com/shiikazuo/status/1376725161496350722
池内さおり前衆議院議員Twitter