ユーミンことシンガー・ソングライターの松任谷由実さん(66)が辞任を表明した安倍晋三首相に対し「泣いちゃった」などの労やエールを送ったところ、京都精華大学専任講師の白井聡氏が、ユーミンは醜態を晒している「早く死んだほうがいい」と自身のフェイスブックで発言した。大バッシングに発展し、白井氏は発言を削除したものの「削除する必要は無かった」という、白井氏支持の応援コメントが続々と寄せられることになった。実は、安倍首相の辞任に関し、芸能人が安倍首相賛美の発言をすれば、叩かれるのは必至だ、ということが前々から囁かれていて、それが現実となった形だ。

コメントを削除し「反省いたします」と謝罪したが、、、

ユーミンが安倍首相について語ったのは2020年8月28日深夜放送のニッポン放送のラジオ番組「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」(ニッポン放送)
この日の夕方、スタッフが運転する車の中で安倍首相の辞任記者会見を見て「泣いちゃった、なんか切なくて」とユーミンは語った。
安倍首相と初めて会ったのは官房長官時代。1999年のロシアのサーカスチームとコラボレートしたコンサート「シャングリラ」にも来てくれた。政治政策など安倍首相の考えはいろいろあるが、同い年だし、プライベートでは同じ感性を共有できた。
「ロマンの在り方は同じっていう、、、」
70年代のバブル経済とその崩壊、東日本大震災があり、リーマンショックと日本は様々な困難を乗り越えてきたけれども、
「(そうした時代の流れが)自分の中でずっと繋がっていた感じが、ふっと、今日途切れたような、すごく切なくなって、車の中で泣いちゃった」
昭恵夫人とも親しく、安倍首相の立場が変わっても自由にご飯を食べに行けるような間柄でいたい、とした。

これに噛みついたのが京都精華大学専任講師で思想史家、政治学者の白井聡氏だ。2020年8月28日に自身のFacebookにスポーツ紙の記事を引用し、
「荒井由実のまま夭折すべきだったね。本当に、醜態をさらすより、早く死んだほうがいいと思いますよ。ご本人の名誉のために」

*ユーミンは1976年11月の22歳で結婚するまで本名:荒井由実で活動していた。「夭折」(ヨウセツ)は「年が若くて死ぬこと」「早世」の意味。

さらに白井氏は「老いとは残酷なものだ」「戦後日本の劣化と共に劣化していったということかもしれませんね」とも綴っている。
これが「大炎上」し、ネット上で白井氏に対するバッシングが起きるとともに、「こんな人に教師をさせてはいけない」と、京都精華大学に抗議の電話やメールが殺到した。

白井氏は9月1日、ユーミンに対する当該のコメントを削除し「反省いたします」と謝罪し、発言理由については、
「私は、ユーミン、特に荒井由実時代の音楽はかなり好きです(あるいは、でした)。それだけに、要するにがっかりしたのですよ。偉大なアーティストは同時に偉大な知性であって欲しかった。そういうわけで、つい乱暴なことを口走ってしまいました」
とした。

安倍首相に対し好意的な発言は必ず叩かれる?

こういう「炎上」の場合は、発言を削除し謝罪すれば一応の落ち着きを得るものだが、白井氏のFacebookには、「削除する必要は無い」「謝る必要なない」といった白井氏擁護の声と、ユーミン批判、安倍首相批判が続々と書き込まれることになった。
実は、ネット上では、安倍首相の辞任に対し好意的なコメントをする芸能人は必ず叩かれる、とし、そういったコメントが見つかると「勇気あるなw」などと囁かれていた。
白石氏のFacebookの謝罪コメントには、
「嫌な国ですね。白井さん、支持します」
「『ロマン』なんて本気で感じたのだとしたら、かつての天才がここまで堕落したか、と呆れられてボロクソに言われても、それを当たり前ですよ」
「そもそもユーミンの発言内容を検証せず、白井講師ばかり叩くのはおかしい。ユーミンの発言は不可解であり、疑惑を抱かせても仕方がない面がある」」
「あの発言には共感しましたよ。ユーミンには絶望しました。言葉は強めだったかもしれないけど、丁寧な言葉使えば何やってもいいという安部にはウンザリでしたから」
といったものがある。

ちなみに、安倍首相辞任に対するコメントで高い評価を受けているのがミュージシャンでタレントのDAIGOさん(42)だ。

DAIGOは非難を恐れず首相を「偉大な総理」と語った

祖父は第74代内閣総理大臣の竹下登氏なだけに、「政界進出」の噂もある。
DAIGOさんは28日、自身のツイッターで、
「安倍首相、長い間本当にお疲れ様でした。 祖父竹下登と、安倍晋太郎先生は仲が良く 祖父は安倍晋太郎先生を総理に出来なかった事を、ずっと悔やんでいた事を思い出します。 お父様の分まで二度、総理大臣になられ、歴代最長の連続在籍日数。偉大な総理大臣でした。 ありがとうございました」
と綴った。

これに対しコメント欄には、「私も、安倍総理には感謝しかないです」「優しさ溢れるツイートありがとう」といったコメントが殆んどなのだが、
「総理のどこが偉大なのか全く分からないけど、それを偉大と思うのは個人の勝手なので非難するつもりは全くありません。ただガッカリです」
「偉大ですか?何かやりました? あまりこれと言ってやってませんと思いますが・・」
「DAIGOさんの気持ちを踏みにじる発言で申し訳ありません。一般国民の私にとって安倍総理は嘘つきのままの7年半でした… それでも…これが国民の声だと思います」
また、
「DAIGOさん、一部の人達からの非難を恐れる事なく、ツイッターで安倍総理の素晴らしさに触れて下さり、目頭が熱くなりました。とても嬉しく思います。ありがとうございました」
などのコメントが付いている。

(リンク)

DAIGOTwitter

安倍晋三Twitter