「全聾(全く耳が聞こえない事)の作曲家はペテン師だった!」などと報じられ、しかもゴーストライターがいたという作曲家、佐村河内守さん(57)の新曲がYouTubeにアップされていると話題になっている。
実は半年前から名前を隠して動画をアップしていたが、2021年4月21日現在で再生数が5500程度、チャンネル登録者数が90人程度しかいないため、「急遽」名前を出しメディアに取り上げてもらったようだ。
半年以上たってもYouTube登録者数は90人程度
佐村河内さんの曲がアップされているのはYouTubeチャンネル「MALLEVS MALEFICARVM」。初出の曲「MM “Sakura” Overture」は2020年10月5日、次の曲「MM “Sakura” Song 予告編」は同26日にアップしていたが、この時は名前を隠していた。「マイナビニュース」(2021年4月19日配信)によれば、
「色眼鏡なしに純粋に音楽を楽しんでいただきたいという思いから」
なのだという。しかし、初出の曲は半年以上たった現在の視聴数は5500ほど、次の曲は2600だ。チャンネル登録者は90人程度しかいない。名前を出したのは今年2月からだそうで、
「知人友人から『ぜひ本名での新作発表を』と背中を押されていたことから」(マイナビニュース)
だが、名前を出しても全く話題にならず、再生数も伸びなかった。新曲「MM ‘‘Sakura’’ Apocalypse」をアップしたのが4月17日。これを機に「カムバック」をアピールするため「マイナビニュース」の取材を受けた、と読み取ることができる。今後については、
「様々なジャンルの音楽を制作してゆければ、と願っております」(同)
と語っている。
「佐村河内 小保方 野々村 奇跡の世代」
2014年3月7日 に記者会見した佐村河内さんは、
「私のうそでご迷惑をかけた皆様に一人ひとりおわびしたい」
と謝罪した。佐村河内さんの嘘がバレたのは18年間にわたりゴーストライターをしていた作曲家、新垣隆さん(50)の告発から。両耳が聞こえないというのは「途中から聞こえないという設定になった」などと説明していた。13年3月31日放送のNHKスペシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家〜」の放送で佐村河内さんが時の人になったわけで、ドキュメンタリーを制作したスタッフは事実を知っていたはずだ、などとNHKへの大きな批判も起きた。
佐村河内さんの「カムバック」についてネットでは、
「YouTubeコメントがヤラセ感満載w」
「曲作れんの?楽譜の読み方も知らんのじゃなかった?突然曲出してもまたゴースト雇ったんかと思われるだけだろ」
「佐村河内 小保方 野々村 奇跡の世代だったな」
などといったコメントが出ている。
(リンク)
佐村河内守(作曲・制作)《 MM ‘‘Sakura’’ Apocalypse 》
https://www.youtube.com/watch?v=pubjNCaIU_8
あの騒動から7年…佐村河内守氏、YouTubeで新曲公開「大変ありがたい」(マイナビニュース)