女子高生が周りにいる大人の影響を受けて男女平等社会やジェンダーについて考え、活動するのは自由だが、公の場に登場し企業の商品名を「攻撃」したため話がややこしくなっている。
話題になっているのは署名サイト「change.org」のファミリーマートに向けた「ファミリーマートの『お母さん食堂』の名前を変えたい!」という呼びかけ。性別で役割を決め付けている、という批判なのだが、あまりのヘンテコな訴えに「子供に誰がこんなことを吹き込んだ?」「ろくな大人にならんだろ」「ファミマが気の毒」といった反応が出ている。
日本には「男性は仕事、女性が家事」の考えが多くある
「change.org」の記述を見るとこの訴えを起こしたのは京都、兵庫、岡山の女子高校生3人。ジェンダーや男女平等について学び「男性は仕事、女性が家事」という考えが日本に多く残っていることを知った。ファミマの「お母さん食堂」という名前は「お母さん=料理・家事」という意識を植え付け、すべての人に対し、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を深刻にする原因にもなる。
「世の中のお母さんの負担を減らし、家族にとっても社会にとってもよりよい社会にするために、『お母さん食堂』という名前を変えていただけないでしょうか」
とした。賛同者は2020年12月26日午後5時までに686人となっている。ちなみに、この訴えに協力しているのが公益社団法人ガールスカウト日本連盟で、同団体のHPを見ると「ジェンダー平等を目指す」教育プログラムがあり、「少女が変われば、世界が変わる」とし、今回の訴えにあるような「思想」が書かれている。
「イメージキャラクターは慎吾ママ(男性)だよね」
訴えが出たのは1カ月前だが、なぜかネットでは12月26日に大注目され、この日に限ると、賛同する意見はツイッターや掲示板にあまり書き込まれていない。
多くの人が不思議に思っているのはなぜ「ファミマ」で、「お母さん食堂」なのか、ということ。日本には「お母さん」「おふくろ」「ママ」といった食事に関する商品名はごまんとある。しかも、食事とジェンダーをからませるならば、
「お母さん食堂のイメージキャラクターは慎吾ママ(男性)だよね」
ということで、もっと「攻撃」に適した商品があったのではないか、という感想もある。さらに、女子高生から料理、家事というイメージが湧くか、というとそうでもない。女子高生ならば現実の生活に即したジェンダーにまつわる問題を提起した方が伝わりやすいのにと考える人もいる。結局は、「彼女たちのバックには何がいるのか?」という話になってしまった。
「ファミマに迷惑がかかるとは露程も思わないのか…」
「バックにいる団体の正体が解ってから、応援するか決める」
「基礎知識や経験則がまだ圧倒的に足りない子供達を、己の社会運動に巻き込み利用しているのでは」
「ファミマの売り上げを落としたいライバル陣営の書き込みに見えた」
といった疑問が出た。そしてファミマに対する同情の声も多く、
「ファミマに迷惑がかかるとは露程も思わないのか…碌な大人にならないだろこいつ」
「ファミマ大変だな」
「言ってること、男女平等、やってること、ファミマの商品にだけ文句wwwwww」
「頑張れ、ファミマ広報部!」
といったことがネット上に出ている。
(リンク)
ファミリーマート公式ウェブサイト
「お母さん食堂」公式HP
https://www.family.co.jp/goods/okasanshokudo.html