「新型コロナワクチン接種中止」の嘆願書が2021年6月24日に厚生労働省に提出され、同日午後2時から参議院議員会館101号室で記者会見が行われた。

嘆願書に同意したのは国内の医師390人と地方議員60人。しかし、記者会見を開いたのにも関わらず、これを報じたメジャーなメディアはスポーツ紙「サンケイスポーツ」のみ。Yahoo!ニュースには何も掲載されなかった。

ファイザー「感染症の予防効果は証明されていない」

嘆願書提出の発起人は、高橋徳・米ウィスコンシン医科大名誉教授(クリニック徳院長)。「接種中止」を呼び掛けた理由として、無症状の新型コロナウイルス感染者と濃厚接触しても、感染しない確率は99.6%以上あること。感染症による死亡率は30代以下が0%、40代、50代が0.1%、60代が0.7%、70代が3.2%、80代以上が11.1%と低いにもかかわらず、国民全員に対するワクチン接種は大きな疑問がある、とした。約2400万人の日本国民がワクチン接種を受けるなか、すでに接種後355名の死亡例が確認された、としている。記者会見では、

「厚労省の副反応部会で死亡者の発表があるが、開くたびに死亡者が倍々に伸びている。中長期に大きな影響が出るだろう副反応の報告も上がっているのに、テレビやメディアはその事を報じない」

また別の登壇者は、ワクチンは「素晴らしいもの」として受け止められているが、

「ファイザーの医薬品説明によれば『感染症の予防効果は証明されていないため、ワクチン接種後も感染予防が必要』と書いている。厚労省も同じ内容をHPに掲載している。政府はワクチンの有効性、安全性が確認されたと言っているが、何のエビデンスも無い」

とした。

直ちに影響が出なくても、5年間は様子見

ワクチンの開発から承認までに7~8年かかるのが一般的。ところが僅か10カ月で仮承認が降りた。

「ワクチンを打って直ちに影響が出なくても、5年間は様子を見なければ分からない。そんなワクチンでいいのか?これは犯罪の何者でもない。中止ではなく廃止にすべきだ!」

と登壇者は語った。

25日放送のネット報道番組「虎ノ門ニュース」で、科学者の武田邦彦さんはこの記者会見を「貴重だ」と取り上げた。しかし、テレビ、一般紙は一切取り上げず、Yahoo!ニュースにも載っていない。取り上げたのはスポーツ紙のサンケイスポーツだけだとした。NNJニュースが確認したところ、確かにメジャーなメディアで取り上げたのはサンスポだけであり、Yahoo!ニュースには掲載されていなかった。なぜ報じないのだろうか。

NNJニュースは記者会見などを開催する企業PRの専門家(PR代理店)に話を聞いてみた。

「ワクチン反対」すれば記者クラブに居られない?

担当者は、今回の「コロナワクチン接種中止」の嘆願書提出や、記者会見については知らなかった、と前置きしたうえで、記者会見は日々、多数開催されているため、メディアに取り上げてもらうのは難しい。嘆願書についても、何万人、何十万人とあれば別だが、450人では迫力に欠けて軽視される。また、嘆願書や記者会見に「知名度」があり、「影響力」がある人物が存在すれば、そこにメディアは飛びつく。そういう人物がいたのかどうか、とした。新型コロナワクチン反対や中止については、

「政府主導のもと、とにかく早く接種者を増やす動きになっています。河野大臣も、これは怪しい発言ですが、副反応はデマとか言ってましたよね?マスコミもワクチン接種は政府とベッタリです。が、『本当に安全なのか?』という疑問は持っているはずです。しかし、この流れの中で『ワクチン反対キャンペーン』をやれば、今後、テレビ、新聞など記者クラブを通じて情報を貰えなくなる可能性もあるわけですよ。そのため、反対や危険の報道は、これからも殆ど出ないでしょう」

ということだった。

 

(リンク)

記者会見動画「国内の医師ら450人がワクチン接種中止を求めて嘆願書を提出」

https://www.youtube.com/watch?v=

CZAE6w6cVSI&t=2091s

 

サンケイスポーツ(記者会見記事)

https://www.sanspo.com/article/20210624-I

OQJULJCVRMBXMZXIDJG6SDUHA/