「ひろゆき」こと西村博之さん(45)が知床観光船事故に言及し、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)について、「きちんと逮捕されるべき」と語り賛否両論となっている。
逮捕されるとすれば、杜撰な管理体制による業務上過失致死の疑いであるが、沈没の原因を突き止めるための船体は海底120メートルに沈んでいる。この船体を引き上げないことには捜査は難しいという。
ひろゆき「逃げ切れちゃっているんですよね」
ひろゆきさんは2022年5月1日放送のTBS「サンデー・ジャポン」にリモート出演した。知床観光船事故の話題で桂田社長について、
「社長が逃げ回っているというのがあるんですけど、結局今、逃げ切れちゃっているんですよね」
とした。本来やるべき整備をやっていなかったにもかかわらず、何の罪にも問われず逃げ切れていることに不満があるという。そして、
「僕はきちんと逮捕されるべきだと思うんですよね」
とした。ネット上でこの意見に賛否が別れた。
賛成する人はまず、乗船客の命を守るための会社としての整備の不備が酷いこと。船舶無線が使えないうえ、衛星電話が故障。事前に申請した携帯電話も圏外。さらにGPSも外されていた。しかも昨年2度事故を起こした古い船。修理をしたとはいえ、悪天候の中を航行する耐久性はあったのか、という疑問。その責任は桂田社長にあるというのだ。反対する人は「結局は船長の責任に落ち着く」「桂田社長を追い詰めるのは犯人探ししたいだけの感情論」といった意見を持っている。また、ひろゆきさん自身が嫌いであり、ひろゆきさんを「論破」するための逆張りをしている人も多い。それでは逮捕は可能なのだろうか。
引き上げのための100億円は誰が払う?
同日にフジテレビ「ワイドナショー」に出演した犬塚浩弁護士(60)は、業務上過失致死で捜査は行われると思うが、
「沈んだ原因が突き止められない船体が無い状態で、責任を追求できるか。なかなか捜査は難しいという状況のようです」
と説明した。さらに、船体が120メートル沈んでいる。引き上げることができるのか。引き上げようとしても船体が古いため、捜査に耐えられる状態で引き上げられるのか、と疑問を呈した。
「立件まで果たしていくのか?なかなか壁が高いなと言われています」
とした。一方で、引き上げのための費用は100億円とされる。船主にはその費用を払う責任義務はない。引き上げとなればその費用は誰が出すのか。我々の血税ということになるのだろうか。
(関連記事)
桂田社長「なにもかも全部、船長のせい」 知床観光船事故記者会見 記者団呆れ再度会見を要求
知床観光船事故 船上プロポーズ男性の家族が婚姻届を提出 北見市役所はどう対応すればよかった?
知床観光船事故 豊田徳幸船長のFacebookが見つかる 「ブラック企業で右往左往です」
(リンク)
TBS「サンデー・ジャポン」公式HP
https://www.tbs.co.jp/sunjapo/
フジテレビ「ワイドナショー」公式HP