GMOインターネットの熊谷正寿代表取締役会長兼社長(58)がTwitterで、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)からJLPGAに関する一連のtweetを削除するようにとの通達が「手紙」で来た、と明かした。
同社が主催する女子プロゴルフツアー「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」のことで、来年以降はインターネットは有料放送しか認めないとの内容についてだ。熊谷社長は「有料放送だけなら主催者を降ります」とした。
「GOLF Net TV」会員集めに何億円も出せない
事の発端は2021年12月1日。熊谷社長はTwitterで、JLPGAから来年以降はネット放送に関して「GOLF Net TV」などの有料放送しか放映を認めないとの話が来た。GMOとしては「GOLF Net TV」会員集めのために何億円も支出はできない。「トーナメントを中止するしか無いかもな…」。今年は無料のYou Tube放送で300万PVを超した。インターネットは無料で、広告モデルで収益を上げるのが一番良いこと。それをJLPGA幹部の方に理解してもらいたい、とした。そして12月14日、熊谷社長はこうした一連のtweetを削除するようにとJLPGAから「手紙」で通達が来たとTwitterで明かした。
「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」は2012年から始まり、19年まではサマンサタバサジャパンリミテッドの単独主催だった。20年はGMOが共催する予定だったが、コロナ禍の影響で中止。今年はGMOの主催で行われ、若林舞衣子選手(33)が優勝した。地上波はテレビ東京系列で放送されている。
有料配信だけにしたらファンが減るだけ
JLPGAから来たtweetの削除要請について熊谷社長は、
「JLPGAがネット有料放送事業者へ権利を売り、収益を上げたいという気持ちはわかるけど、無料放送=収益が無いという考えが古い。YouTuberを見て下さい。広告収益で十分利益が出せるはず」
とした。テレビの視聴率が下がりインターネット無料放送視聴率は増えている。若者はテレビを持ってないし見ない。自分はそれに対応している。インターネットで有料配信だけにしたらファンが減るだけだ。どうしてこんな簡単な事が分からないのだろう?とし、
「GMOは『有料』のインターネット放送のために、数億円もの主催者コストを負担出来ません。有料放送だけなら主催者を降ります」
と改めてスポンサー降板を宣言した。
ネットでは、
「JLPGAにも主張があるのは一応理解するにしても、スポンサーにコメントを削除しろとはなかなか強烈・・・」
「確かに自分みたいなコアなファンは金払ってでも有料配信観るけど、それじゃ新しいファンは絶対に付かない」
「今の会長になってからちょっとおかしいのでは?こんな事平気でやってたらスポンサーが減り、テレビ中継も減り、ファンも離れる」
などといったことが掲示板に書き込まれている。
(リンク)
熊谷正寿GMOインターネットの代表取締役会長兼社長公式Twitter