政府の新型コロナウイルス対策を議論する有識者会議の尾身茂会長(72)の発言が意味不明だとネットで怒りを買っている。

政府は東京や愛知など1都9県を「まん延防止等重点措置」の対象に追加することを有識者会議に2022年1月19日に諮問した。尾身会長は会議後の記者会見で、「誰も異論がなく、全員一致」で了承されたとした。そして、これまでの「人流抑制」ではなく「人数制限」がキーワードだとした。

繁華街の人出の削減は目指さない

尾身会長は記者会見で「人数制限」が必要な理由をこう語った。オミクロン株の感染の拡大は大きな声を出すパーティや会食、家庭などで起きている。マスクを外しお酒を飲む。換気も悪いかもしれない。こうしたリスクが非常に高いことが分かった、とした。ただし、

「4人くらいで静かに話すときは、マスクをしていれば店を閉める必要はない」

そして、繁華街の人出そのものの削減は目指さず、

「渋谷の交差点がいくら混んでも感染しない」

と説明した。

どうして「全員一致」で通ったの?

この説明にネットで驚きの声が挙がった。まず、「全員一致」で了承されたという点。オミクロン株の場合は感染力は高いが弱毒性とされている。さらに南アフリカなど一気に拡大し収束は早く、ピークは1カ月との報告もある。そのため経済を停滞させる「まんぼう」の発令はやめたほうがいいと有識者や有名人が声を大にしていた。それなのに「全員一致?」という疑問だ。さらに、「まんぼう」はこれまで、飲食店などの営業時間短縮、酒類提供禁止、イベント参加人数の縮小などが行われて来た。これによって本当に感染が抑えられたのか、どうなのかの分析も明確ではない。

一生このループを続けるつもりなのか?

さらに、「人流抑制」ではなく「人数制限」であるのなら、それは個々の店舗などに指示すればいいだけで、わざわざ「まんぼう」を持ち出すのはなぜか。ただの言葉遊びなのではないか、という疑問だ。ツイッターでは、

「もうコイツ、本気で黙れって思う」

「一生このループ続けるつもりなのか? 2年何やってた?」

「人流制限⇒人数制限 良い大人がよってたかって集まって、税金使って会議して出た結論がこれかよ!?」

「この爺まだ人側の要因しか考えてねえのか?ウイルス側の要因考えない専門バ家は、一刻も早く補助金全額返還して引退しろ」

などといったことが投稿されている。