登録者60万人の大人気YouTubeチャンネル「ヤマカイTV」が約2週間ぶりの2022年2月5日に復活した。

活動休止のきっかけは、クロアチア国立劇場でプロバレエダンサーとして働いているヒューマさん(19)から、ヤマカイさんの動画はバレエを貶めていると批判されたこと。ヤマカイさんは休止の真相として、動画の方向性に悩みメンタルをやられていたところにヒューマさんの批判が胸に刺さった。休養したことで「メンタル面が復活した」、と語った。

ヤマカイTV動画はバレエを貶めるもの?

同チャンネルは、日本でバレエを盛り上げることを目的に、アメリカでプロバレエダンサーとして活躍する山本開斗さん(25)が開設したチャンネル。恋人でスペイン出身のネレアさん(23)や、山本さんと親しいプロバレエダンサーなどが出演していた。身体能力を生かし、話題のヒット曲やアニメソングなどを振付し踊る映像や、ネレアさんとの生活などを取り上げてきた。昨年は、自身の裸の動画や、「えちえち」といった卑猥とも取れる動画をアップ。それが非常に不評だった。山本さんはチャンネル登録者数が減ってしまったと悩み、今後の動画の方向性について視聴者に問いかける動画をアップしていた。そこに現れたのがヒューマさんだ。ヤマカイさんの動画はバレエを貶めるものであり、誤解を与えるから辞めてほしいというもの。ヤマカイさんによればこの時はメンタルをやられていた状態で、そこにヒューマさんの言葉が突き刺さった。ヒューマさんにダイレクトメールを送りコンタクトを取りたいと伝えたが反応は無し。ヒューマさんが次に挙げた「謝罪動画」は、ヤマカイさんに対するリスペクトの欠片もなかったとしヤマカイさんは動画で号泣、活動休止を宣言した。

「バレエは卑猥部分を如実に表現している」

今回の騒動はヤマカイさんファンだけではなく、国内外で活躍するプロバレエダンサー、バレエ教室経営者を巻き込む大論争に発展。ヤマカイさんを支持する層とヒューマさんを支持する層に真っ二つに分かれた。ヒューマさんを支持する層は「バレエは芸術である」。ヤマカイさんはお金稼ぎ(YouTubeチャンネルの再生数獲得)のためにバレエを貶めている、といった論陣を張り、ヤマカイさん派は、バレエを盛り上げるためのマーケティングの成功例であり、事実上バレエに興味のある人を増やした、とした。ヤマカイさんは5日に公開した動画で、実は自分はバレエの保守派であり、古典的なバレエを志向している。ヒューマさんの考えがよく分かる人間だとした。しかし、

「バレエは嫉妬、強欲、傲慢、卑猥などの醜い部分が如実に表現されている」

高名なバレエダンサーのヴァーツラフ・ニジンスキーは18禁の表現がたくさんある。それをYouTubeに持って来たのは自分だ。所属するバレエ団にも苦情が来たが、ディレクターから「自分の信じたことをやりなさい」と一言二言言われただけ。YouTubeも動画は削除をしなかった。

「バレエを汚すな?って、何言ってるんだ!」

と復活の狼煙を上げた。

 

(リンク)

ヤマカイTV「復活しますンゴ。」

https://www.youtube.com/watch?v=JgkuOUJfXH0