歌手の長渕剛さん(65)が「日本から表現が全部無くなるんじゃないか?」との危機感を語った。表現が制約されているという理由からだ。若いミュージシャンは今、書いた詩を削除されたり、黒を白と表現しなければならなくなっていて、本当に歌いたいことが歌えないのだという。

権力に歯向かうのは若者の正当な行為

長渕さんが出演したのは2022年2月19日放送のフジテレビ系トーク特番「まつもtoなかい~マッチングな夜~」。司会の中居正広さん(49)が、今の芸能界はコンプライアンスに厳しく、また、表現の自由がな脅かされているのではないか、と話を振ると長渕さんは、今は喧嘩ができないし、表現も制約されているとし、

「日本からもう表現が全部無くなるんじゃないか、そういう危機は感じる」

と語った。自分は表現の制約には関係なしにある程度まで行くが、若いミュージシャンは苦労している、とした。若い時は力あるものに歯向かうのは当然で、若者の暴走は正当な行為だ。その思いを詩に認め「冗談じゃない!」とやればストップがかかる。そうなった理由は、メジャーレコード会社がタイアップを取ろうと躍起だから。

「この詩を削除してくれ、って言われるわけ。そうすると若いミュージシャンたちは本当はこういうことを歌いたいのに、黒を白と歌って表現しなきゃいけないみたいな。そういうことがあるからメジャーレコードはクソだな。タコだな」

とした。この発言に対しネットでは意外と批判の声が多い。

「時代の変化についていけない老害そのものやんけwww」

「お前らの時代が無法地帯過ぎただけ」

「そんな社会を牽引したのはサヨクだし、サヨク思想と親和性のあったのはロックだろつまりはお前らが作った社会ってことだ」

「順子歌ってた頃の女々しかった長渕が懐かしい」

といったコメントが掲示板に書き込まれている。批判があるのは長渕さんが表現の制約をメジャーレコード会社のせいにしているのが原因と思われる。若いミュージシャンは色んな制約の中で、今の時代の自分の歌を作っていると思っている人が多い。